チェ 28歳の革命
【監督】スティーヴン・ソダーバーグ
【出演】ベネチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル
1枚の写真を見ている。チェ・ゲバラが広島市の原爆慰霊碑の前に立っている。本作で描かれたキューバ革命の勝利宣言から半年後の1959年7月、永遠の戦士はこの場所を訪れた。
裕福な家庭に生まれて頭脳も明晰なゲバラは、祖国で貧困にも革命にも縁のない豊かな暮らしをおくることもできただろう。しかし彼は常に「現場」に足を運び続けた。23歳の時にバイクで南米を旅し、28歳でキューバの革命軍を率い、39歳にボリビアで亡くなったアルゼンチン人チェ。彼の人生の三つの場面を、私たちは映画を通して観ることができる。そして映画に描かれなかった時間も彼の足は止まらなかったことをこの写真は語っている。感謝したいような気持ちになる「チェ 31歳のヒロシマ」である。
(nao)