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身近な野鳥「モズの幼鳥」

野鳥観察の楽しみ(四十九)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
モズ
写真はモズ幼鳥('06. 7.30,東広島市で撮影)〔Nikon D100, AF Nikkor 28~105mm, 1:3.5~4.5D,1/60秒-f/6.3, flash,トリミング〕

 以前このコラムで「モズは留鳥で身近にいる。春から夏に掛けて子育てをしているのだろうが見たことがない。」(No.58、2002.10月号)と書いた。きっと街中から離れた森の中で繁殖しているものと思っていた。

 この7月27日の夜、「庭に鳥が巣を掛けているので見てほしい。」との連絡を受け、早速翌朝伺った。それは座敷から3mはなれたツノハシバミの木の枝、お椀形の巣であった。中は空で、既に巣立っていた。

 突然、「ギチギチギチ!」と威嚇しながら私の頭をかすめる。モズだ。近くに雛がいるはずだ。少し離れて観察する。父親がすばやく木の茂みに入り、すぐ出てくる。この間、「ジイジイジイ!」と餌をねだる声がする。

 雛は2羽、父親は近くにある畑や、イチジクの木から頻繁に餌をとってきては食べさせる。しかし、母親の姿はとうとう見なかった。JR八本松駅近くの山すそに拡がる住宅地の中のことで、このような場所での子育ては珍しいのではないかと思われる。

(2006年7月30日記)