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季刊「がんぼ」2006年第12号

 (有)南々社 発行

 「秘密基地だ。その場所にたどり着き、思ったことはそれだった」という書き出しで紹介されているのは、まさしくあそこのことではないか。
 私の勤務している会社と目と鼻の先にあり、いつも気になりながら、特別な資格がなければ入れないのではないかと、足を踏み入れることをためらっていた、あの、橋のたもとのキャンピングカー+ 粗末な小屋(失礼!)。写真と丁寧なレポートで、数年間いだいてきた疑問が一気にとけた。パスタの店らしい。常連のお客さんのことばが引用されている。
  「ここではいい料理、いい雰囲気、いい仲間に会える」
 「私も場所は教えたくない」とライターはむすぶ。さすがに電話番号は書いてあるけれど、秘密基地の住所は掲載されていない。自分で探しなさいという、粋な計らいだ。
 この小さなスペースを秘密基地の件に費やしてしまったが、この「がんぼ」は、広島人にとって見慣れた情景の美しさや日常の生活の良さを再認識させてくれる雑誌だ。かといって、いわゆるタウン誌ではなく、広島から読みごたえのある情報を発信するというスタンスの、志の高い雑誌。私の住んでいる市内に、こんな本を出版している会社があるのを知って、頼もしく思った。
 次号「がんぼ」2006年秋号(Vol.13)は、10月25日発売予定とのこと。今度はどんな「発見」をさせてもらえるだろうか。秋が楽しみだ。

http://www.galilei.ne.jp/nannansha

(哉)