我が社に野良猫の親子が住んでいます。黒い小柄なお母さん猫と白黒の子猫二匹。
十二月の初め頃だったか、生まれたばかりの子猫と母猫が会社の庭に姿を現した時、とにかく道路に出て行かないようにするにはどうすればいいのかとみんなで考えましたが、いい知恵がでてきません。そうこうする内に初めは五匹いた子猫が二匹に減ってしまいました。それで、いつも名刺の仕事で協力いただいている同業の方に相談しました。早速彼は、猫用のハウスとトイレ用の砂をいれた入れ物、水入れを持って来ました。毛布やネコ用フードと缶詰もお土産です。野良猫ですので、はじめは警戒して近寄りませんでしたが、次第にハウスの中で三匹が仲良く寝るようになり、昼間はハウスの上でくつろいでいます。缶詰をやるとお母さん猫はなかなか来ない子猫を呼んだりします。子猫もずいぶん大きくなって、大柄な方の子猫はそろそろお母さん猫を追い越しそうです。
名刺屋さんの彼が言うには、トイレと水と暖かい住まいがあれば、わざわざ道路に出て行くことはないとのこと。本当にそのとおり猫達はハウスをすっかり我が家と思ってくつろいでいるので、みんな安心して仕事が出来ます。
しかし、まるっきりの野良猫で、全く人に馴れません。毎日朝に晩に、餌をやるのですが、近づくと『ハー』と威嚇します。子猫もちっとも馴れません。
しかし、その媚びない態度、餌をくれるのは当たり前だ、という態度は、それはそれでいさぎよいものです。
もうすぐ春です。猫も恋の季節。母猫が又妊娠しないように、早めに避妊手術をしないといけないのですが、さてどうやって捕まえるか。
名刺屋さんは、自分の会社の仕事場で、何匹も野良猫の世話をしていて、それだけでも餌代が大変なのに、我が社の野良猫にまで、時々これは美味しいキャットフードだからと差し入れを持ってきてくれます。
売上を上げなくてはとか、経費を削減して利益を上げなくてはという会社経営の厳しさの中で、子猫の遊ぶ愛らしさや、名刺屋さんの親切から、ほっとするひと時をもらっています。
本当にありがとうございます。