毎日が余りにも忙しく、本当にこれでいいのかしらと疑問に思っていた時、いい本に出会った。『いい言葉はいい人生をつくる』斎藤茂太著。
昨年お亡くなりになられた斎藤茂太さんは、誰でも知っている精神科医だ。彼はこの本の中でこう言っている。
「人生、長く生きると、人の価値は『何ができる』ではなく、『何が楽しめるか』にかかっているのだとわかってくる。何ができるかは技術革新の時代には大した意味をもたなくなる場合があるが、あらゆることに楽しみを見つけることは人間だけに許された醍醐味なのだ。自分は若いときから人の二、三倍は仕事を抱え、食事の時間さえ取れないほど東奔西走していた。今でも毎朝手帳を見て綱渡り的なスケジュールになっていたりするとかえってファイトが湧いてくる。過密スケジュールを無事クリアできると、やったゾ、と満足感が湧いてくる。」
忙しい毎日を楽しんでいらっしゃる様子が、伝わってくる。
私の場合は、綱渡り的なスケジュールには程遠いが、それでも、食事の時間が取れないくらい忙しい時もたまにある位、以前より格段に忙しくなっている。やり残していていることも書かなければいけない原稿もたまっている。本日の予定を無事クリアして、やったゾ、という満足感で眠りにつける人生は、本当に幸せだろう。そんなふうに思うとこの忙しさがありがたいのだが、ただなかなか『やったゾ』という満足感がなくで「あれも出来なかった、これも出来なかった」という後悔が残ってしまう。これからの人生は、『やったゾ』という満足感と、自分の身に降りかかるあらゆる事を楽しんで生きていきたいものだと思った。