【監督】佐々部 清
【主演】田中 麗奈、麻生 久美子、堺 正章
【主演】田中 麗奈、麻生 久美子、堺 正章
近くで生まれ育ち、今も同じ街に住んでいるので週に数度必ず通る平和公園。「ヒロシマ」を忘れることがないのと同時に、あまりに日常すぎて意識もしない環境に暮らしています。この映画を見て、主人公が歩いた道を歩きながら、そこに何度夏が終わっても終わることのない物語があることをあらためて思いました。
主人公が亡くなる前に、また一人殺せたから嬉しい?と問いかける場面があります。この言葉で、疎開で広島を離れていた私の母が生前、「私を殺したかったのかと思うと許せない」と云っていたのを思い出しました。敵国にダメージを与えるということは、人間を殺すこと、ひとりひとりの人生を断ち切ってしまうこと。この簡単で最も重大な事実を思い出させる映画です。袖の短いワンピースからそっと目をそむける主人公の真夏の長袖姿が眩しく哀しく目の奥に残りました。
(nao)