【監督】永田 琴
【主演】神木 隆之介、福田 麻由子
【主演】神木 隆之介、福田 麻由子
10代の頃、ラジオは傍にありました。MTVのなかった当時は、新しい曲を聞いたのも、昔の音楽を勉強したのも、すべてラジオでした。そしていつの間にか、たまにタクシーや美容院で聞くだけのものになってしまった頃、枕元に再びラジオを置く日が来ました。それは病院のベッドでのこと。3週間の入院の間、傍に置くのを選んだのはテレビではなく、少し時代遅れの型をしたラジオでした。
この映画は憧れだったDJになった男の子の物語です。彼の番組がオンエアされたのは、患者として入院した病院でした。私がいた病院に彼がいたら、きっと毎日リクエストを書いたでしょう。スピーカーから流れる彼の声に体調を心配したりもするでしょう。ひとの語る言葉と音楽の持つ力を信じながら、そっとお互いの回復を祈ったと思います。そしてi-Podで70年代の曲を聞いている今も、その力を私は信じているのです。
(nao)