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身近な野鳥 「国賓級の来訪者コクガン」

野鳥観察の楽しみ(六十八)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
0805kokugan.jpg  
写真はコクガン(‘08.4.11。広島県廿日市市)〔Nikon D300, AF-S Nikkor ED600mm, F4DⅡ×1.4,1/1000秒,f/8,ISO400,トリミング〕

国の天然記念物に指定されているコクガンが地御前海岸にいると連絡が入った。国賓級の来訪で、広島県にとって17年振り4回目のはずである。T氏の確認も得て、報道機関に連絡すると、すぐ現場に急行するとのこと。

海岸には記者の方が先に到着している。コクガンのことについて矢継早に質問される。通常は北海道や東北地方の限られた場所にのみ飛来して越冬する。それに、個体数も多くなく、絶滅危惧種に指定されている。そのような貴重な鳥がどうしてここに来たのか。         

コクガンは一緒にいるカモ達よりも大きく、頭から首、背中にかけて黒い。尾筒が真っ白く目立ち、脇腹は白地に焦げ茶が混ざる。首に白い輪のように見える斑がある。首の前側上部の白斑の中には黒色の斑点が見える。首はあまり長くない。

コクガンは九州や山口県、鳥取県で迷鳥として記録がある。このコクガンも迷って廿日市市より南に行き、越冬を終わり、今一緒にいるヒドリガモ達と共に帰路の途中なのかも知れない。無事に極北の地まで帰り着いてほしいものだ。 

(2008年4月17日記)

*このコクガンはNHK総合で4月11日午後6時半と9時前に放送され、中国新聞4月12日朝刊第1面に紹介。読売新聞には4月13日朝刊に掲載された。

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