野鳥観察の楽しみ(六十九)
東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
▲写真は上下ともホウロクシギ。('08.4.25。東広島市安芸津町)〔Nikon D300, AF-S Nikkor ED600mm, F4DⅡ×1.4,1/1000秒,f/8,ISO400,トリミング〕
大型なチュウシャクシギの傍に、さらに大きなシギがいる。大きく下に曲がった嘴、長い足、体全体が褐色に見える(写真1)。大きさも姿も良く似たホウロクシギかダイシャクシギのどちらかだ。じっくりと観察を続ける。羽を開いた。裏が褐色をしている。ホウロクシギだ(写真2)。裏が白いとダイシャクシギ。
内陸部の旧東広島市では今までホウロクシギの記録はなかった。しかし、昨年8月沿岸部の安芸津町で初めて報告された。これは広域合併のお陰である。私もこれを観察できたし、今年4月にも会えたのである。
ホウロクシギとダイシャクシギの区別は、羽の裏を観るのが確実であるが、他に、尾筒(お尻のあたり)が上下とも褐色であるとホウロクシギで、上下とも白いとダイシャクシギである。また全体的にホウロクシギの方が褐色味が濃い。
ホウロクシギは絶滅危惧種に指定されている。飛来数が少なく、また、旅鳥のため広島県を通過するだけなので、目に止まるチャンスが少ない。同じ旅鳥のダイシャクシギはレッドデーターブックに記載はないが、広島県での観察例はもっと少ない。
(2008年5月31日記)