「忘れられた日本人」
宮本常一著 岩波文庫 発行
「風の人宮本常一」
佐田尾信作著 みずのわ出版 発行
「忘れられた日本人」は、民族学者の宮本常一が日本各地の村を取材し、老人たちから聞いた話をまとめたものです(1960年発行)。13の章からなる本書は、日本の村に残っていた、あるいはその当時すでに失われてしまった習俗の記録。しかし、語り手の存在感が際立っており、民衆を主人公にした短編小説の趣きです。
最も印象深かった章は『土佐源治』(盲目の馬喰の老人が自身の女性遍歴を語る)。芝居となり、坂本長利という役者が40年間にわたって1000回以上も演じつづけておられるということです。
各地の方言で語られた老人たちの昔話や、昭和30年以前に宮本氏が撮影した写真を眺めていると、体験はしていないのに懐かしい。本書のページを繰りながらノスタルジーに浸ってしまいました。
「風の人 宮本常一」は、宮本氏といろいろなかたちで係わってきた人々を丹念に取材して、『宮本常一』という人にせまった労作です。『宮本常一』とこんなにも真摯に向き合っている人たちがいる! 上記のように宮本氏の本を読んでノスタルジーに浸っていた私は、恥ずかしくなりました。
じつは、坂本長利氏の芝居についは、本書で知りました。宮本常一をめぐる世界自体が面白い。今まで民族学など学んだこともない私ですが、本書に刺激されて、『宮本常一』という現象にはまってしまいそうです。
最も印象深かった章は『土佐源治』(盲目の馬喰の老人が自身の女性遍歴を語る)。芝居となり、坂本長利という役者が40年間にわたって1000回以上も演じつづけておられるということです。
各地の方言で語られた老人たちの昔話や、昭和30年以前に宮本氏が撮影した写真を眺めていると、体験はしていないのに懐かしい。本書のページを繰りながらノスタルジーに浸ってしまいました。
「風の人 宮本常一」は、宮本氏といろいろなかたちで係わってきた人々を丹念に取材して、『宮本常一』という人にせまった労作です。『宮本常一』とこんなにも真摯に向き合っている人たちがいる! 上記のように宮本氏の本を読んでノスタルジーに浸っていた私は、恥ずかしくなりました。
じつは、坂本長利氏の芝居についは、本書で知りました。宮本常一をめぐる世界自体が面白い。今まで民族学など学んだこともない私ですが、本書に刺激されて、『宮本常一』という現象にはまってしまいそうです。
(哉)