野鳥観察の楽しみ(七十三)
東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
▲写真はコウノトリ('08.8.29、志和町)〔Nikon D300、 Nikkor VR80-400mm、F/4.5-5.6D,1/400秒、f/5.6、〕
東広島市の志和町にコウノトリがやって来た。早速発見者のTさんに案内してもらう。「昨日はこの辺りにいたのに、何処へ行ったのだろう。」と平野部ばかりでなく、谷筋まで探してもらうがなかなか見つからない。
もう飛び去ったのだろうかと諦めかけたとき、遠くの稲穂の向こうに頭が見えた。近づいて見ると、昨日の地点から約1kmも離れた休耕田で、近くには工場や民家が点々とある。コウノトリは絶えず歩きながら餌を啄み、時々、カエルやバッタを食べている。足輪にJ0006とあり、今年6月22日に巣立ったばかりの雌の幼鳥で、長崎までの冒険の帰りのようだ。
コウノトリは姿や形、それに体長も鶴に似ていて、昔の人にはよく間違われたようだ。しかし、黒い嘴は鶴より太くて長い。目の縁が赤い。長い足は淡紅色。体は白色で翼の先から後側(風切)が黒い。
コウノトリは国の特別天然記念物に指定されたが、国内での自然繁殖が一度途絶え、兵庫県豊岡市で人口繁殖により生まれたものが放鳥されている。飛来したコウノトリの親は共に2004年生まれで2006年に放鳥され、昨年も自然の中で巣作りをしているが、今年初めて一羽の子育てを成功させている。
('08年9月17日記)