今月の写真
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「笑いの効用」
笑い上手は生き上手
―昇 幹夫
「笑う門には福来たる」―。この意味は言うまでもあるまい。「いつもにこにこして笑いが満ちている人の家には自然に幸運がめぐってくる」(広辞苑)
「和合、平和、快活、明朗などは幸福を招く原因となる」(福音館小辞典文庫)。笑いは人間社会での大切な要素である。
以前、職場の昼食時に、「笑いの効用」のおしゃべりを楽しんだ。座長格は年長者。物の本で得た知識を披露してくれた。
「笑うとアセッルコリンの分泌が高まり、副交感神経の働きが強まり、末梢血管はひろがり血圧はややさがる。血中の糖分が減る。唾液、胃液などの分泌が高まる」(笑いの辞典・神吉拓郎著)。さらにかの有名な哲学者カントの自説まで話す。「哄笑は消化に必要な筋肉の振動であり、それは医者の投薬よりもはるかに消化を促す」
はたまた「人は相手の笑い方でその人柄を知る」とまで説いた。
いま、そのメモを拾い読みして思い出した。
後年、NHKのある雑誌で「健康百話」(著者・昇幹夫)を読んで、よく理解できた。
この人は、大阪の産婦人科の先生で、「日本笑い学会」の副会長。「元気で長生き研究所」を主宰。医師の立場から「前向きで極楽トンボの生き方が長生きの秘訣」と各地で説く。
現実にガン患者に吉本興業の新喜劇を見せたり、落語を聞かせたり、糖尿病患者・リウマチ患者に「お笑いビデオ」を見せて治療効果を裏付けた。(詳細は割愛する)「人は賢くなったからこそ笑う。賢くなった分、同時に悩む。悩むだけでは、生きてはいけない。悩むことと笑うことはセット」(昇幹夫氏)
昨年、NHKテレビの「プロフェッショナル百人の脳活用法」の番組で、脳科学者の茂木健一郎さんは、各界プロがプレッシャーに打ち勝った共通点を「笑いの効用」にあげた。
笑い上手は、生き方上手でもあるようだ。
さて、ことしは例年以上の厳しい不況の社会。
「去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの」と高浜虚子は、一夜にして年の移り変わる感慨を詠んだが、皆吉爽雨の一句に「茶の間には笑初めともなくつづく」がある。笑って暮らせる「福の神」の到来を望みたい。
(風彦)
新年明けましておめでとうございます。
百年に一度の不況と言われ、新聞もテレビもちっともいいニュースがない昨年末でした。でもピンチがチャンスとも言います。いけいけどんどんの時代には世の中全体が浮かれ、乗り遅れまいと焦っていたように思います。一度立ち止まってひとつひとつを考え直す時でしょうか。
個人の事で言えば、自分は何に価値をおいてどういう生き方をしようとしているのか?
今の仕事の仕方はどうなのか? 仕事をする事で何を達成しようとしているのか? 人間関係はどう作ろうとしているのか? どういう死に方をしたいのか? それには自分の身体とどう向き合っていくのか?
事業で言えば、経営理念は今のままでいいのか?事業の目的・目標は何か? 他に考えられる展開はないのか? 経費の使い方は目的・目標に合っているのか? 自分たちが作ったり売ったりしているものが社会にとって益となっているのか?
社会との関わりで言えば、買物をする時、自分が買う事によって世界の誰かが不幸になっていることはないのか? 市場原理主義が行き着くところまで行っている現在、すべてが世界とつながっていることを想像するということ。そしてストップ地球温暖化、自分にできるささやかな事をやっていくということ。
さて今年の大河ドラマは戦国の「利」の時代に「愛と義」を貫いた直江兼続。いよいよ「利」から「愛と義」の時代に大きく舵を切ろうと社会が動いていくような予感がしてなりません。とは言っても、実は妻夫木聡君や小栗旬君、城田優君などイケメン諸君に会えるのが日曜の夜のおばさんのささやかな楽しみ。うれしい!
東広島市でホオジロハクセキレイに久しぶりに出会った。11月下旬、旧国道2号線沿いで街の中心から約2km離れた自動車販売店の店先だ。連れのハクセキレイ幼鳥と2羽で駆けるように素早く歩き廻りながら餌を探している。7~8mは人に近づくが、写真を撮ろうとするとだんだんと遠ざかる。とうとう裏の田に逃げて行った。
国内にはハクセキレイの亜種が5種いるようだが、私はまだハクセキレイとホオジロハクセキレイの2種しかお目にかかっていない。ホオジロハクセキレイは以前、大沢田池の近くで冬になると見かけていたが、姿を消してから、もう20年近くになる。
ホオジロハクセキレイは顔全体が白く、ハクセキレイの様な黒い過眼線がない。頭、背、腰、尾が黒く、下面は白い。胸に黒斑がある。雌の冬羽では背が灰色になることがあるそうだが、上の写真も灰色である。長い尾を上下に振るしぐさは他のセキレイ類と同じである。
もう一羽も肉眼では顔全体が白いホオジロハクセキレイの様に見えたが、写真で見ると頬から上が淡灰色、目の後ろに過眼線のような白い線がある。ハクセキレイの幼鳥のようだ(写真下)。写真上のホオジロハクセキレイは、目の後ろ少し離れた所に小さな黒斑があり、ハクセキレイの名残を留めているように思われる。
(2008年12月31日記)
『印刷物の考現学』
田中正明 著 オフィスリテロ 発行
ポスター、カタログ、切符、切手、カレンダー、絵はがき…etc.世の中はさまざまな印刷物であふれかえっている。本書は、【1976年~1981年】と【1996年~2000年】の2期にわたって、「印刷雑誌」という雑誌に毎月掲載されたエッセイをまとめたもの。デザイナーである著者が、気になる印刷物を取り上げ、その印刷物の風合いを社会的考察をまじえながら述べている。著者の海外行きをはさんで2部に分かれているが、後半では印刷のデジタル化が大幅に進んでいる様子がわかる。
「テレカ・デザイン学というものを(中略)じっくりと考えてみるべきものと思っている」と現在では懐かしいものになってしまったテレホンカードについて書かれているのも興味深い。
地域の広報誌など地味な印刷物にも目を向けられているのがうれしい。この「インフォメーション」も今の世の中に現れた「印刷物」の一つ、真摯に取り組まなくてはと、あらためて思った。
『編集者!』
花田紀凱 著 ワック株式会社 発行
『文藝春秋』『週刊文春』など数々の雑誌のデスク、編集長を経て、現在は『WILL』の編集長である花田氏。経歴が経歴だけに、作家や有名人の裏話満載。作家のもとへ原稿の催促に通い詰めた新人編集者時代。脂が乗りきってからは、政界・財界を相手に回してスクープを連発。本書は、著者がこれまで形にしてきた雑誌や週刊誌をぎゅっと圧縮して一冊にしたような本だ。
題を見て、ベテラン編集者による編集の心得が書いてある本かと思い、手に取ったが、編集者の心意気が詰め込まれた本書は、ハウツー本などというやわなものではなかった。派手にレイアウトされたタイトルが宣言しているように。
(哉)
【監修】マーティン・スコセッシ
【出演】ジム・スタージェス、エヴァン・レイチェル・ウッド
このコラムを読んでいただいている方ならまたか!と思われるかもしれませんが、素敵なロック映画を見て来ました。昨今、たいていのコンサート映像なら、YouTubeで浴びるほど見ることが出来ます。しかしさすがスコセッシ監督、四人の演奏風景をただ撮っただけではありません。本番に至る緊張感や若い頃のメンバーを映すフィルム(「60歳を過ぎても、もちろん歌ってるさ!」)が過剰になることなく配されて、ステージの迫力をいっそう高めます。見終わった後の満足感は、生のコンサートに劣るものではありませんでした。
スコセッシ監督66歳、ストーンズ平均64歳、そして観客nao.○歳。中高年の、中高年による、中高年のための映像…あなたは綾小路きみまろですか?私はKeep On Rollin’です。
(nao)
名誉は挽回しなければならない、
汚名は返上しなければならない。
だから食べ損なった蕎麦は食べなければならない。
それがこの狂った世の中でサラリーマンという弱者が生き延びる為の数少ないルールの一つだ。
だから前回の屈辱をはらす為に都合よく組まれた己斐での現場を苦戦しながらも終わらせ、再び広電西広島・己斐駅前を目指す。
開店時間には間に合わないが12時前には店に入れそうだ。
小走りで信号を渡り、店の方へ視線を向けると僅かだが行列が見える。
嫌な予感を振り払うように足を早める。
近づいて見ると、前回食べたいか焼きの店の前に人の列が出来ていた。
そういうば朝の情報番組で取り上げられてたのを思い出す。
メディアの力は偉大であり、恐ろしい。
軽く安堵しながら店内に入り、鴨南蛮を頼む。
冬と言えば鴨南蛮なのだが実は鴨自体は美味いと思うが冬の味覚で言えば牡蠣や穴子、鮟鱇やフグの方が好きなんで決して鴨だけ食べることはない。
しかも麺類でいえば蕎麦よりうどん、ラーメン、パスタの方が好きなのだ。
偉そうに食べ物の文句をいつも言っているが蕎麦の香りや繊細な味わい、美味さがイマイチわからない。
実は味覚音痴なのだ。
なのに鴨と蕎麦が組み合わさった瞬間、食べずにいられなくなる。
そう、冬と言えば鴨南蛮なのだ。
とは言え蕎麦が茹で上がる間、店の日本酒のリストや抜きだけのメニューを眺めてるとそれだけで飲みたくなる。
暴走したくなる、頼みたくなる。
鴨や湯葉で日本酒を死にそうなくらい呑みたい。
人生終わらせてもいいから日本酒でつつきたい。
この店の日本酒が地元広島の僕好みの酒なら間違いなく、この瞬間に人生を間違うだろう。
しかし我慢の限界を見計らうように鴨南蛮が届き、救われた。
熱々の鴨南蛮を目の前にしてすぐに食べないなんて愚か者だ。
右手にはし、左手に携帯を持ち食べながら写メを撮ろうとする。
が、自らの愚かしい失敗に気付く。
座る位置が逆光のために写メが上手く撮れない。
座り直せばよいのだが写メごときが食欲に勝てる訳もなくそのまま撮影。
蕎麦を啜る、汁を啜る。
写メではしょせんこの美味さは伝わらないし、しょせん自己満足と薄い義務感。
寒さで震えた身体が暖かい旨さに包まれ、ほぐされていく。
単純に美味い、鴨の脂とか麺の旨さとかよくわからないが美味い。
一年ぶりの感動に思わず震える。
腰のある喉ごしのよい蕎麦を喰らうと、この瞬間だけはラーメン好きを蕎麦好きに変えてしまう。
肉厚な鴨肉をはしでつまむと喜びでだらし無く、へらへら笑ってしまう。
噛み締めると期待にそぐわない濃厚なうま味と歯ごたえ。
分厚い弾力ある肉は昂揚感を高めてなんだか身体に火が灯るような気がする。
しかもまだ二切れある。
まだ鴨肉が残る口内へ蕎麦を啜る、啜る。
汁を啜り、また鴨肉をほうばる。
もったいないのでかわいく少しだけかじると思いのほか軟らかく、
でも挽き肉の歯ごたえが心地よくユックリばらけて口の中に旨さが広がる。
これだけをドンブリいっぱい食べたいな~。
鴨南蛮、なんて素敵な食べ物なんだろう。
名残は惜しいが熱々のまま、食べ終わりたいし、でも終わりたくない。
そんな葛藤に溺れながら今日もまた、終わった。
食べ終わったのは残念だが、冬はまだ終わっていない。
またこの近くで現場があったらまた来よう。
というか用事を作ろう。
短い冬の間、僕はにわか蕎麦好きになるのだから。
祝日明けの朝、今年1番の寒さを感じる今朝の底冷え。
車も身体もガチガチに凍りまくり、固まってます。
そんな日に限って己斐の上の方でしかも外の現場。
ガチガチの身体から、抜け切れないストレス溜まりまくり。
仕事終わると早くも11時、少し早いが暖かいもんでも腹に詰め込むしかない。
己斐の狭い通りを下りながら気分は暖かい暖かい蕎麦、そばの歌を口ずさむくらいのHAPPY蕎麦気分。
しかも冬で、蕎麦と言えば
鴨南蛮しかないでしょう。
口の中に溢れる鴨の脂と肉汁を妄想しながらヨダレたらたらでハンドル握り、踏み込むアクセルにも若干力がこもる。
蕎麦、鴨南蛮、己斐といえば駅前のあの店しかないでしょう。
ルンルンでパーキングに車をぶち込み、気持ちはスキップで広電西広島・己斐駅前へ走る。
まあ前フリが長いんで気付いた人もいるかもしれませんが、
開いてません。
11時開店の店が閉まってます。
しつこくよく見ると火曜日定休の文字が…。
二つの人格がほぼ同時にボケ突っ込む。
あれ~、今日は火曜日じゃん。
でも昨日は休みだから月曜日じゃあ?
ていうか、火曜日が定休日だっけ~?
そう、正解は昨日は月曜日で祝日、だから火曜日の今日は定休日。
なんてお約束な展開。
未練がましい性格は事実を受け入れられず、ぐだぐた無駄な思考のループを巡らし。
気付かない間に、駅前辺りを一周歩いていた。
気付けば店の前、諦め切れない僕はしつこく店の前をうろうろ、苛々してました。
しかし寒さに頭も心も冷やされ店の左横を見ると気付けば新しい店が。
冷静になりよく見ると大阪名物いか焼きの文字が視覚に飛び込んで きました。
大阪名物っていったらタコ焼きかお好み焼きちゃうん?と頭の中で突っ込みながら店に近付く。
いか焼きと言えば棒に刺さった祭や縁日のいか焼きよね~?。
ところが看板や店を見るとお好み焼きのような一銭洋食のような巻いた姿の写真がのってます。
魔法にかかったみたいに自然と入店し、当たり前のようにカウンターに座りメニュー見るといか焼きから始まり豚焼きだのピザ焼きだの、いろいろのありあり。
いか焼きの150円に安いな~と思いつつプラス50円のいかチーズ焼きを頼む。
平日で時間も早いので客も僕一人、いかチーズ焼きを焼く姿をほうけてみてる僕に店長さんが話かけてくる。
ソースは辛口と甘口があるらしく辛口を頼む。
調子に乗っていか焼きって大阪で有名なんですか?と聞くと親切にい ろいろ教えてくれた。
大阪名物はダテじゃないみたいだ。
生地を鉄板でプレスするとあっというまの早さで出来上がり。
この作り方と辛口のソースがいか焼きの美味さの秘訣らしい。
焼けた薄い生地を畳んでソースを掛けた姿は一銭洋食のような分厚いクレープにも見える。
ただ食べてみると店長が言うように不思議な感触、噛食、食感?モチッとプルっとしてイカの歯ごたえとのコントラストがよくておもしろい。
いや、美味い。
辛いソースでメリハリ効いてイケるじゃん。
この生地の食感とイカとソースのシンプルさ、これが安さと美味さの秘密なのか(実はチーズ入り)
思わずビール呑みたいですね、と本音が泡のように漏れると夕方から2階はイカ焼きが食えるバーになるそうだ、納得。
でも店長に聞いてたからこの程度の驚きだが、知らなかったらこのモチモチ感は相当ビックリしたに違いない。
今度、誰かビックリするかどうか試してみよう。
熱いのをハフハフ、はむはむ食べてると安いし軽いからもう一枚食べたくなる。
我慢しないのが僕のいい所、今度はぶた焼き250円を頼む。
豚焼きは卵も入ってるが同じようにペチャンと潰し、クルクル畳んであっというまに出来上がり。
早いのも嬉しくぶた焼きをつつく。
一見、トンペイに見えるが生地のふっくらモチモチが楽しい。
卵入りもいい、混ぜくたりじゃなく目玉のまま潰して焼くから生地との違いがおもしろい。
安いし早いから昼間からビール引っ掛けるには最高だ。
でも、さすがに今日は車&仕事中なんで泣く泣く諦める。
他のトッピングも気になるし、持ち帰りもできるので頼みそうになるが一気に食べたら、次に 来る楽しみが減るんで我慢した。
珍しく、我慢した。
でも後で後悔。
店では熱々で食べたんだけど、持ち帰りの冷めた時の生地の食感が気になるんだよね~。
今度は酒のつまみで食いたいかな?
いや、その前に冬なら鴨南蛮を喰わねば。