『アイデアのちから』
チップ・ハース、ダン・ハース 著
飯岡美紀 訳 日経BP社発行
・単純明快である、・意外性がある、・具体的である、・信頼性がある、・感情に訴える、・物語性がある。
この6項目に即して、具体的なエピソードを紹介しながら、記憶に焼きつくアイデアを生み出す方法を提示したのが本書だ。
一読した後、世の中でもてはやされている商品やCMのキャッチコピーなどを思い浮かべてみると、たしかに、本書の6項目のすべて、あるいはいくつかを満たしていることがわかる。
各章に設けられた「アイデア・クリニック」というコラムは、例文を提示し、それを人の心により響くものに変えていくようなものにする趣向。表現力を鍛える格好のドリルとなっている。
本紙、特に裏面になっている「舟入散歩」作成のヒントをもらえそうな気がして、思わず購入してしまった。
『脳と気持ちの整理術 意欲・実行・解決力を高める』
築山節 著 NHK出版 生活人新書
個人的な感想だが、仕事力アップを目指した本は、どれも読んでいて疲れるような気がする。自分が最高だと思っているノウハウを伝授しようという姿勢で語ってくる著者とこちらの思考が戦ってしまうせいかもしれない。
しかし、本書は、「脳」というものの特性を踏まえて、脳というものの力を引き出すためにはこうしたほうがいいよ、というおだやかなスタンスで書かれているせいか、アドバイスがすんなりと頭に入ってくる。まさに脳に優しい本。
各章の終わりに、ポイントがまとめられているのもありがたい。「できることが増えると好きになる」、「五歩先に解決がある問題の一歩目をまず見つけよう」というように。
本書を読んだら、悩むより、とりあえずしっかり寝て頭を休めよう、とわりきれるようになった。
(哉)