身近な野鳥 「一番乗りのコガモ」 2010年10月

野鳥観察の楽しみ(九十七)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
  1010kogamo00.jpg   
写真上はコガモ達(冬羽)、(‘‘10.9.20.東広島市八本松町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/500秒(+0.3),f/6.3, ISO400,トリミング〕。
写真下はコガモ雄(夏羽)、(‘10.3.18.東広島市八本松町)〔カメラとレンズは同上, 1/160秒,f/8, ISO400,トリミング〕

 

 今年、カモ達の飛来の一番乗りはコガモだった。秋になると北からカモ達がやって来るが、私が住んでいる近くでは大抵コガモが一番早くやって来る。9月20日にキンクロハジロがいるとの知らせで、八本松町の池に行ってみると、前日飛来したと言う冬羽のコガモ15羽が既にやって来ていた(写真上)。

 この時期のコガモは地味な非繁殖羽(冬羽)で雄も雌と区別が困難である。雌の姿は特にヒドリガモの雌とよく似ていて、一緒にいれば大きさが違うのですぐ区別出来るが、単一種の場合は首をひねる事が多い。しばらく見ているとやがて採餌を止めて身繕いを始め、羽の後ろ側(次列風切り=翼鏡)部分に明るい緑色が見えた。

 コガモの雄の繁殖羽(夏羽)はお尻の先(尾筒)に黒色で縁取られた鮮やかな黄色が目立つが、やって来た当初はそれもない。しかし、10月も半ばになると、すっかり換羽して、尾筒は黄色に輝き、栗色の頭と顔の間に、黄色で縁取られた緑色の模様が目の部分から後ろへと流れているように見える雄(写真下)が現れる。

 来年春になるとカモ達は北へと帰っていくが、その中でもコガモは一番遅くまで居残る。そのためかペアになるのも遅いのがいて、1月過ぎてもまだ集団見合いをしているのを良く見かける。ところで、上記のキンクロハジロは右羽を失い、この夏を寂しくここで過ごしたものらしい。コガモの飛来は大いに彼を勇気づけたに違いない。

(2010年9月30日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「嘴の赤いユリカモメ」 2010年09月

野鳥観察の楽しみ(九十六)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
  1009yurikoamome.jpg   
写真はユリカモメ成鳥(冬羽)、(‘08.11.30.東広島市安芸津町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/4000秒,f/6.3, ISO400,トリミング〕、写真(円内)はユリカモメの夏羽(‘08.4.26.東広島市安芸津町

 

 冬鳥のユリカモメは、8月ウミネコの飛来に続いて、9月には他のかもめ類と一緒にやって来て、いつも彼らと群れている。数は比較的少ないのにも拘わらず、嘴が赤いのでよく目立つ。何か物の上で休んでいると足の赤いのも確認でき、他のかもめ類とは簡単に識別できる(写真)。

 ユリカモメの体の大きさは比較的小さいカモメ(種名)と比較しても更に小さく、よく一緒にいるセグロカモメやウミネコと比べると随分小さく感じられる。翌年の春には夏羽になっているのもいて(写真円内)、顔や頭が覆面をかぶっているように黒褐色となる。

 同じように夏羽で、顔や頭が黒くなるズグロカモメとよく似ているが、良く見ると夏に黒くなったユリカモメの嘴は赤味を帯びているし、ズグロカモメはユリカモメより更に体が小さい。

 10年以上も前になるが、私は月に一度は仕事で上京していた。羽田から浜松町へのモノレールの窓から、多くの野鳥の姿を見てきた。その中でも最も印象に残っているのがユリカモメで、数の多さに驚いた。他のかもめの仲間には何がいたのか思い出せないが、ユリカモメの飛ぶ姿だけははっきりと思い出す。

(2010年8月31日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「セグロセキレイのデビュー」 2010年08月

野鳥観察の楽しみ(九十五)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1008seguro1.jpg
【写真1】 
1008seguro02.jpg
【写真2】
写真1はセグロセキレイ幼鳥、(‘10.7.29.東広島市八本松町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/500秒,f/6.3, ISO400,トリミング〕、写真2はセグロセキレイ成鳥(‘10.1.18.東広島市)

 

 この時期になると今年生まれた幼鳥は親子だけの生活から今年生まれた仲間とともに鳥社会へデビューする。ここ西条町下見地区に続く八本松町原地区の田んぼではこのような新人を含む鳥たちの集団をあちこちで見ることができる。

 セグロセキレイもそのような鳥の一種である。あまり大きな集団は作らないが辺りには10羽を超える幼鳥が飛び交い、追いかけ合ったり、もつれ合ったりしている。中には一生懸命餌を食べているものもいる(写真1)。

 セグロセキレイは顔から頭、背中まで黒く腹は白い。黒い尾が長く絶えず上下に振っている。それで、地元の人たちからは「石たたき」と呼ばれている(写真2)。幼鳥(写真1)は全体に灰色で、この鳥の特徴である目の上の眉斑も成鳥のようには白くはなく、別の鳥のように見える。

 セグロセキレイは年中いて見慣れている鳥なので、身近な鳥としては一番に書くべき鳥であるが、その時々に心を引かれた鳥を取り上げてきたので、今日になってしまった。日本の固有種だと言われている彼たちにも申し訳ないことをしたと思っている。

(2010年7月30日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「夏羽のオオソリハシシギ」 2010年07月

野鳥観察の楽しみ(九十四)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1007oosorihasisigi.jpg
写真はオオソリハシシギ、夏羽雄(‘10.4.29.愛媛県松山市)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/1250秒,f/6.3, ISO400,トリミング〕

 

 松山市の重信川河口はシギ・チドリ類の宝庫だ。春の渡りの時期に来れば、夏羽のオオソリハシシギの雄に出合えるのではないかと期待し、河口付近を探した。大潮の干潮時、遠くまで干上がった手前の浅瀬の向こうの方にオオソリハシシギ1羽が目に入った。

 しかし、背中の色が褐色をしていて、見たいと熱望している雄ではない。さらにその向こうの中州の上を探す。小形のシギやチドリ達が走り回っている。と、その向こう側の水辺に見え隠れする赤褐色の大型シギを発見した。

 立派に夏羽へと換羽したオオソリハシシギの雄だ。地元で何度か見たオグロシギの夏羽の姿にそっくりだ。しかし、長い嘴が僅かに上に反っているのでオオソリハシシギに間違いない。やがて、この雄は中州の中央付近まで近づいて来てくれた。そして、下面のほとんどの部分も赤褐色で、部分的に薄っすらと白い模様が入っているのが確認できた(写真)。

 飛んだ時、オオソリハシシギは尾の先が白っぽく見えると言う。それを確認しようと思っていたが、近くの鳥たちが何かに驚き、一斉に飛び立ち、一緒に逃げてしまったので、ただ、茫然と見送ってしまった。

(2010年6月30日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「素早く走るメダイチドリ」 2010年06月

野鳥観察の楽しみ(九十三)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1006medaitidori.jpg
写真はメダイチドリ夏羽(‘10.4.29.愛媛県松山市)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/1000秒,f/6.3, ISO400,トリミング〕

 

 「大型連休の頭は大潮で鳥観には良いのだが、」と誘いがあり、早速4月29日の朝には出発、昼前に愛媛県松山市に着いた。昼食もそこそこに重信川河口に行った。河口は既に綺麗に潮が引き、中州にまで大勢の貝堀の客が詰め掛けていた。

 これでは鳥は恐れて飛び去り、いないだろうと思ったが、水の流れている浅瀬に、大型のシギであるダイシャクシギやチュウシャクシギが数羽いた。近づいて見ると、中州にはメダイチドリやシロチドリが人のいない所を走り回っていた。

 メダイチドリは夏羽で頭から胸にかけてレンガ色になっているのを3羽見かけたが、冬羽のままや幼鳥の方が多かった。夏羽に狙いを付けカメラで姿を追うが、立ち止まっては走り、立ち止まっては走りを繰り返すので、なかなかうまく捉える事が出来ない。せっかく捉えたと思っても、真っ黒な過眼線が太過ぎ、黒い眼がはっきり見えない。それに走り出すとかなり長い距離を素早く走る。

 メダイチドリは小型のチドリで、大きさはシロチドリかそれよりやや大きく見える。走り着くと、地面の穴に先の尖った嘴を突き刺し、中からゴカイのような虫を引っ張り出して食べている。あちこちに走り出して、散らばっていたのに、何かに驚いて辺りのチドリ類が一斉に飛び立った。メダイチドリはメダイチドリだけが集まり飛んで行った。

(2010年5月30日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「叫ぶセンダイムシクイ」 2010年05月

野鳥観察の楽しみ(九十二)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1004sendaimushikui.jpg
写真はセンダイムシクイ(‘10.4.18.東広島市豊栄町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/2000秒,f/6.3,露出補正+0.7,ISO400,トリミング〕

 

 「チョチョビー、チョチョビー、ジー。」と山の中腹で鳴くと言うより、叫んでいるように聞こえる鳥の声に誘われ、春のバンディング(鳥の標識調査)の場を離れて、一人で山道を行く、だんだん声が大きくなる。突然、葉を落とした一本の樹の枝の中を移動しているセンダイムシクイの姿を確認した。

 色や形や大きさ、白くて長い眉斑などウグイスそっくりであるが、腹が白く見える。腹が草色に薄汚れているウグイスと違っている事は分かるが、ウグイス類、とりわけムシクイの仲間は皆よく似ていて識別が難しい。ただ鳴き声だけは特徴があるのではっきりと同定出来る。

 私には冒頭に記述したように聞こえたが、一般には「焼酎一杯グイーッ。」などと聞きなされている。ウグイスと同様に声は良く耳にするが、姿を見ることは稀である。特にセンダイムシクイは夏鳥であるので、樹木の葉が茂り姿を隠してしまい、なかなか見る事の出来ない鳥であると言われている。

 毎年この時期に行われるバンディングの時に、食べさせて貰うコシアブラの新芽は今春の天候不順のせいでいつまでも寒く、新芽の伸びが悪かったので、とうとう食べさせて頂けなかった。しかし、樹木の葉が出そろっていないのが幸いし、センダイムシクイの姿を写真にも撮り、じっくりと観察も出来た。

(2010年4月27日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「八代のナベヅル」 2010年04月

野鳥観察の楽しみ(九十一)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1004nabeturu.jpg
写真はナベヅルの家族(‘10.3.12.山口県周南市)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/1000秒,f/7.1,ISO400,トリミング〕

 

 山口県八代のツルがそろそろ北帰行するとメールを貰った。啓蟄も過ぎたのに雪の降る悪天候が続き、やっと明日から晴れとの天気予報。急遽、八代行きを決めた。翌朝現地には11時頃到着、駐車場の掲示板に「本日ツル10羽」とある。確か今期は5羽の飛来ではなかったかと思いながら監視場に近づくと、周りにはカメラやテレビカメラがずらりと並んでいた。

 前日の午後5時半頃、九州出水のナベヅルと思われる4羽が迷ってここに来たのが確認された。1988年以来22年ぶりの事だそうだ。普通、ツルは一気に朝鮮半島まで飛んで行くもので、途中で寄り道をすることはないと言う。「良いところに来られましたね。」とメールの主。彼は1週間前から北帰行の瞬間を撮ろうとずうっと張り込んでいるとのこと。

 ナベヅルは全体的に灰黒色。首から上が純白色で、嘴の根元から頭丁部にかけて、黒色の斑点とそれを囲むように暗赤色の小さな模様がある。目が赤く、嘴は黄灰白~紅灰白色に見える。長い足は黒色。縄張り意識が強く、新入家族の4羽は、昨年11月に来た4羽の家族に執拗に追われ、とうとうその内の2羽は行方不明になってしまった。

 メールの主はこの様子を見事に捉え、翌13日朝刊の紙面を飾った。流石、プロの写真記者であると感心した。私のようにナベヅルの姿が撮れれば良いとしか思っていない者には、上の写真がどちらの家族であるか定かでない。昨年12月に1羽来て、それに出水から預かった保護鳥を1羽放鳥しているので、当日は全部で10羽いたはずであるが、私はその内の2家族8羽しか見ていない。

(2010年3月24日記) 

追記:10羽の内2羽は行方不明となり、残りの8羽は27日に史上2番目に遅く無事旅立った。(1番遅い記録は28日だそうだ。)

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「首の長いカンムリカイツブリ」 2010年03月

野鳥観察の楽しみ(九十)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1003kaituburiashi.jpg
100224_kanmurikaituburi.jpg
写真は上下共にカンムリカイツブリ(‘10.2.7.東広島市安芸津町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 共に1/1600秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕

 

 堤防のコンクリート壁からそっと頭を上げ高野川河口の湾内(三津湾)を探す。穏やかな海面に今日もカンムリカイツブリが1羽だけであるが居た。3日前に来た時も1羽いたのだ。その時は食事中で盛んに潜っていて、こちらが撮影準備をしている内に、少しずつ遠ざかって行き逃げられてしまった。

 今日は予め撮影準備を整え、重いカメラを担いで約400m先から歩いて来た。その甲斐あって約30m先の至近距離に彼はいた。今日は丁度休憩中で、足がだるいのか時々片足を上げ羽の横から出してじっとしている(写真上)。

 カンムリカイツブリは海、河口、池に来る冬鳥で、遠くから見ると白っぽく見え、頭部は赤褐色の毛がカンムリをかぶっているように見える。背中も赤褐色で、顔や首前方や下面は白く、首が比較的長くスマートに見える。小さな丸い目はまるでルビーのように赤く輝き(写真下)、夏羽では顔後方から咽喉にかけて赤褐色の飾り羽が出る(写真はもう夏羽に換羽し始めている)。大きさはカモくらいあり、普通のカイツブリのほぼ2倍もある。

 カンムリカイツブリは以前、賀茂台地には飛来していなかったようで、三永水源地で1974年に3羽、その12年後の’86年に1羽の観察記録があるのみである。しかし、‘88年に26羽が観察されてからは毎年10羽前後飛来している。しかし、他の池にはまだやって来ていないようだ。

(2010年2月8日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「10数年ぶりのイカルチドリ」 2010年02月

野鳥観察の楽しみ(八十九)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1002irukachidori.jpg  
写真はイカルチドリ(‘10.1.6.東広島市西条町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/800秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕

 

 今年は正月が過ぎても寒い日が続いている。このような気候に変化のある年は例年とは違った野鳥が観られるものである。 6日夕刻、その期待通り、10数年振りに近くの池でイカルチドリに出合った。その3日前、大沢田池で見つけたトモエガモを探しているときのことである。

 訪れた近くの池はすぐ傍の道路を工事中で、池も堤防を修理したばかりで、鬱蒼と茂っていた樹木はすっかり切り払われている。期待は薄いが念のため覗いてみた。予想外にも少数ではあるがカモ達がいた。トモエガモはいなかったが、カモの種類と数の計測に入った。その時、足元の岸辺の泥の上にイカルチドリが3羽いるのを発見した。

 イカルチドリはコチドリに良く似ている。顔から頭にかけての模様や、背中の灰褐色、下面が白く、首輪のような黒い斑紋、淡黄色の足などはそっくりである。しかし、イカルチドリの体の方がやや大きく、黒い嘴もやや長い。目の周りのアイリングもやや色が薄く細い。

 私はもう永く近くでイカルチドリに会っていなかった。以前はカモの観察時期に、池の岸辺や、中州のような処でよく見かけていたのに、どうした訳か、この10数年間も見かけなかった。ところが、久しぶりに訪れた三永水源地でも1羽であるが会うことが出来た。しかし残念なことに、その後いくら探しても、イカルチドリは姿を見せてくれない。

(2010年1月28日記) 

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「よく目立つホオジロガモ」 2010年01月

野鳥観察の楽しみ(八十八)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
1001hoojirogamo.jpg  
写真はホオジロガモ(‘09.12.7.東広島市黒瀬町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/160秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕

 

 黒瀬町にホオジロガモが来ているとの情報を得て11月2日早速行ってみる。そこは、1.5haくらいの広さの池で、周りは林に囲まれ、西側は樹木が伐採され、丘のように見える。向こう岸には入り江が三つもあり、その真ん中の入り江の一番奥の方にそのカモはいた。ホオジロカモは白と黒の模様をしていてよく目立つ姿なので直ぐに見つけることが出来た。

 ホオジロガモはえさを採るでもなく、じっとこちらを注目している。傍に居るカイツブリはせっせと潜り、餌をとっている。ホオジロガモよりも、もっと奥にいたオシドリの番(つがい)はさらに奥の方でこちらからは見えない場所にゆっくりと姿を消した。

 ホオジロガモは真っ黒い嘴と真っ黒い顔や頭をしていて、頬に丸くて白い模様がある。背中の中央部は真っ黒であるが脇腹に向けては白地に黒のストライブが斜めに入り洗練されたデザインである。脇から腹、首から腹にかけては純白である。目は金色をしていて、全体の姿は気品があり美しい。

 それから二日後に訪れた時には、池の中央部東よりの水面にいて、かなり近いところであったが、慌てて撮影の準備をしている間に、最も遠いところまで逃げられたしまった。三度目は予め撮影の準備をして訪れ、やっと上の写真を撮ることが出来たが、もっと近づいて欲しかった。一羽で居るので警戒心が強いのか、本来持ち合わせた性質なのか知らないが、このまま来春まで居ついてくれれば良いがと願っている。

(2009年12月14日記) 

野鳥観察の楽しみ