身近な野鳥 「用心深いヒクイナ」 2007年04月

野鳥観察の楽しみ(五十七)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
ヒクイナ
写真はヒクイナ(‘07.3.23,東広島市)〔Nikon D100, AF-S Nikkor ED 600mm×1.4,F4D, 1/160秒-f/6.3,トリミング〕

 やっとヒクイナの姿を写真(上)に撮ることが出来た。東広島市の中心地の東を南北に走る中川の水辺。ヒクイナは用心深く、葦の中からなかなか出てこない。出てきてもすぐに逃げ込む。この一週間に5回も足を運んだ。

 夏鳥のイメージが強いヒクイナが冬にいると言う最初の情報は2月末であった。場所は安芸津町、早速出かけて行き、居ることは確認できたが、写真を撮る間もなく葦の中へ駈け込んだ。次に入った情報がこの中川である。

 ヒクイナはムクドリくらいの大きさで、やや長い足が赤い。顔から胸、腹が赤褐色、背中は灰緑褐色、ルビーのような赤い目をしている。あまり飛ばず、速足で逃げる。夏の繁殖期の夜「キョッ、キョッ、キョッ、キョッ、キョッ、・・・」と透き通った声で鳴き続ける。

 私の家の近くの田んぼでは毎年ヒクイナが繁殖していたが、2年前からアパートが建ってしまった。今はどこで繁殖しているのだろうか。もし川の中の葦の茂みに巣をかけるようなことがあれば、大雨による増水で流されてしまう危険があるのだが。

(2007年3月23日記)

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥 「威勢のよいヒヨドリ」 2007年03月

野鳥観察の楽しみ(五十六)

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ヒヨドリ
写真はヒヨドリ(‘07.2.6,東広島市)〔Nikon D100, AF,VR,Nikkor ED80-400mm, 1/1250秒-f/5.6,トリミング〕

 今も窓の外から、「ピーヨ、ピーヨ。」とヒヨドリの威勢のよい声がする。このところ毎日やって来る。今季、良く実を付けた庭のクロガネモチも、その実はいつの間にかきれいに食べられてしまった。

 街で見かける木でいつまでも実がついている木はセンダンではないだろうか。この実をたいらげるのも大抵ヒヨドリである。しかも大群でやって来て、忽ちのうちに食べてしまう。今年もこの光景を2月の初めに見た(写真)。

 ヒヨドリはスマートな体形で、波状に飛ぶ姿もかっこいい。嘴はピンセットのように先が尖り、赤褐色の頬がかわいらしい。全体が灰褐色で頭は銀灰色。気分の良い時は「ピロリロリ!ピロリロリ!」と歌う。

 多くの人に親しまれているヒヨドリだが、お百姓さんにはあまり人気がない。畑のほうれん草や、葉野菜などを食べて被害を与えるからだ。しかし、この時期、口の周りいっぱいに黄色い花粉をつけて、椿の花の蜜を吸う姿は憎めない。

(2007年3月16日記)

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥「我がもの顔のカワウ」 2007年02月

野鳥観察の楽しみ(五十五)

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カワウ
写真は羽を広げて泳ぐカワウ(‘07.1.25.大沢田池で撮影)〔Nikon D100, Nikkor ED600mm×1.4, F/5.6S, 1/500秒-F/6.3,トリミング〕

 カワウの大群が大沢田池にやって来た。そして、我がもの顔に振舞っている。池の中での餌とりは勿論、水上でも写真のように羽を広げて休んだり、他の水鳥たちの休憩場所である浮御堂を占領してしまった。
 
 大沢田池にカワウが初めてやってきたのは2002年10月であった。その時は1羽であったが、僅かずつ数を増やして昨年2月には5羽になっていた。ところが今シーズンになると急増し、一度に50羽を超えた。

 カワウは鵜飼に使うウミウと同様、全体が黒色で、細長い嘴は先がかぎ形となっている。しかし、カワウの背中や羽根は黒褐色、ウミウはそこが黒緑色。また、カワウの嘴の付け根の黄色い部分は円いが、ウミウは三角に尖っている。

 大沢田池のカモ類の飛来数が昨シーズンから急に減り、今シーズンも大きく減少している。これは大沢田池周辺の急激な開発と関係していると考えられるが、都市化を物ともせずカワウの飛来数は増加している。今シーズンのカワウの激増の理由が知りたい。 

(2007年1月31日記)

野鳥観察の楽しみ

身近な野鳥「冠羽を立てるカシラダカ」 2007年01月

野鳥観察の楽しみ(五十四)

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カシラダカ
写真は冠羽を立てているカシラダカ雄(‘05.3.26東広島市で撮影)〔ニコンD100, Nikkor VR 80-400mm, F/4.5- 5.6D, 1/1000秒-F/6.3,トリミング〕

 「ピピチュルピーチュルピピピーピー」と澄んだ細い囀りが聞こえる。広い田んぼの中の農家、その傍の畑にある落葉樹のてっぺんにいる。 ホオジロによく似ているが、よく観ると頭に短い冠羽がある。カシラダカだ!数羽の群でいる。
 
カシラダカはこの冬、なかなかお目にかからなかった。今年になってようやく、正月の7日に初めて休耕田の葦の中にいるのに気がついた。この 時も10数羽の群れでいた。

 

カシラダカはスズメくらいの大きさ、背中は赤褐色で黒色の縞模様、スズメに良く似ている。しかし、スズメにはない目の上の白線(眉斑)が あり、むしろホオジロに良く似ている。尾の付け根上側(上尾筒)は赤褐色で、小さな白色のうろこ模様が特徴。腹は白く、胸から脇に掛けて 赤褐色の縦の斑点がある。
 
この写真を撮っていると、この群が急にざわめき、バラバラに飛び立ち、サーッと静かになった。上空を、彼らを狙うタカ・チョウゲンボウが通 り過ぎていった。彼らは庭木の枝で、暫く息をひそめてじっとしていた。彼らはもうすぐシベリアの方に帰っていく。これからもまだまだ危険 に遭遇することだろう。

(2005年3月28日記) 

 

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