| フランスの古い紙 | 2012年02月 |
フランスの古い紙
オルネ ド フォイユ(谷 あきら)発行元 ピエ・ブックス
Amazonで見つけて購入した本です。内容はタイトルにもあるとおり、昔フランスで使われていたポストカードやラベル等の紙製品を紹介するというものです。
紙製品は長い年月を経て劣化すると色あせ変色してしまいますが、この本ではそれを「味」として捉えています。現代の紙にはない趣と風合いある紙をたくさん眺めていると、ちょっとしたアンティーク小物を鑑賞している気分になってきます。
一つ一つのデザイン、レイアウトもとても可愛らしいので、フランスが好きな方、こういった小物が好きな方、またデザイナーの方にもオススメの一冊です。(サン)
| モモ | 2012年01月 |
モモ
ミヒャエル・エンデ 著(岩波少年文庫)
不思議な力を持つ少女「モモ」。彼女の近くにいるだけで、彼女と話をしているだけで、町の人々は楽しみを見出し、悩みは解決、町には穏やかで楽しい時間が流れていた。しかしそんな毎日が一変。人々は心の余裕を失い、モモのもとを訪れなくなっていく。それが人々の時間を奪う灰色の服の男たちの仕業だとわかったモモは、奪われた町の人々の時間を取り戻すため、相棒の亀カシオペイアとともに旅立つことに…。
児童文学でありながら、大人になった今だからこそ改めて考えさせられる物語。いつの間にか灰色の服の男たちに時間を奪われて、大切なものを見失ってはいませんか?この物語を既に知っている方にも、いま一度読んでいただきたい1冊です。(M)
| 大河の一滴 | 2011年12月 |
大河の一滴
五木 寛之 著(幻冬舎文庫)
これは私の思春期時代の悩める心を、楽にして救いを見い出してくれた1冊です。
「人はみな大河の一滴である」というフレーズに惹かれて手にとってみました。内容は、なんて後ろ向きなんだ!と思われる方
もいるかもしれません。しかし、なぜか“もっと楽に生きてもいいんだ”と思わせてくれる寛容さが心地よく、なかなか世間にう
まく順応できないものにとって、心に優しく語りかけてくれます。
初めて手にしてから10年以上たった今でも、この本から受けた影響力は続いています。なんとなく人生に疲れた、希望が見出せ
ない…と思う方に、ぜひこの本を薦めたいです。(B)
| きょうの猫村さん 1~5 | 2011年11月 |
きょうの猫村さん 1~5
ほしよりこ 著(マガジンハウス)
由緒ある家柄の裕福な家「犬神家」に奉公にやってきた家政婦、猫村ねこ。家事万能、得意料理は「ネコムライス」。2時間ド
ラマや人情刑事ドラマの主題歌を歌いながら、海外へ行ってしまった「ぼっちゃん」との再会を夢見て頑張ります。
普通の家政婦のお話ですが、主役の家政婦が「猫」というシュールな設定。しかし周囲の人々は、猫村さんが「猫」であること
を認識しつつ、それを自然に受け入れ物語はまったり進んでいきます。
鉛筆で描かれた柔らかな絵と、登場人物たちのちょっとした優しさに癒されます。日々の生活に追われていると感じたとき、何
も考えずにのんびりページをめくるのもいいかもしれません。(高)
| 「やさしい生活おいしい生活」 | 2011年10月 |
やさしい生活おいしい生活 ~広島に住む人のココロとカラダを元気にする本~
クレッシェン堂 出版
今年の4月15日にクレッシェン堂より発行された1冊。広島県内の自然派商品を扱っているお店やオーガニックフードが食べられるお店、マクロビオティックレシピの紹介、広島の有機農業のことなど、情報盛り沢山の充実した書籍となっている。
写真も豊富で読んでいるとお腹もペコペコになり、掲載されているお店などに行ってみたくなる。9月の半ばに休日を利用して早速、40ページに掲載されている「上ノ原牧場カドーレ」へと行った。上ノ原牧場で飼育されている牛から搾ったミルクで出来たジェラートが販売されており、濃厚でありながらもサッパリとした味わい。牧場の牛とのふれあい体験もできるのもポイントだ。
普段から安心・安全な食品を…と思いつつもなかなかそういった食材に触れる機会はないもの。そんな人こそが、この本を見て少しでも興味を持ったならば実際に掲載されているお店に足を運んでもらいたい。食と健康について改めて考え、食材としての価値を再度知り、日々の食事に少しずつでも取り入れていくことがココロとカラダを元気にする秘訣となるだろう。(デミ)
※マクロビオティックとは…「マクロ」は、大きい、長い。「ビオ」は生命。「ティック」は術、学を意味する。日々健やかに健康に生きていくための手段・方法であり、その要素が入っている物を総合してマクロビオティックと言う。
| 宇宙兄弟(1) | 2011年09月 |
宇宙兄弟(1)
小山 宙哉 著/ (モーニングKC)
子どもの頃、月に飛翔するUFOに遭遇し、「2人で宇宙飛行士になろう」と約束した南波兄弟。弟の日々人はNASAの宇宙飛行士になり月に行くことに。兄の六太はサラリーマンになった。六太は問題を起し会社をクビに。再就職が出来ずに困っていた六太はJAXAの募集で宇宙飛行士を目指すことになる。
個性的なキャラクターが多く、主人公の六太の王道サクセスストーリー。弟に先を越された兄だが諦めずに宇宙飛行士を目指していく。現在は14巻まで出ており、続きが気になりいっきに大人買いしてしまった。主人公の六太と一緒に喜んだり、悲しんだり、でも最後には元気がもらえる作品です。
2012年には小栗旬、岡田将生で映画化が決定していて映画にも期待。(サン)
| 「たまゆら」 | 2011年08月 |
たまゆら
原作:佐藤順一 作画:momo/ 株式会社マッグガーデン発行 発行
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瀬戸内の小都市(竹原)を舞台に、仲間たちとまったりと楽しいときを過ごす写真マニアの女子高生沢渡楓を描いた漫画。
タイトルにひかれて手にとったのだが、「たまゆら」とは、良い写真にだけ現れるという美しい光のことだった。そのたまゆらが、幼い頃に父と撮影された写真に写り込んでいる。それが撮影された場所はどこだろうと疑問を持ち、弟や友人たちと、心当たりの場所を訪ねて回るが、なかなかわからない。様々な場所を歩いたすえ、楓たちが到達したのは…。
誰でも感じる子ども時代への憧憬をやさしいタッチで描かれたこの作品に癒された。竹原、尾道や瀬戸内の島々に興味を持っている人ならば、いっそうこの作品にひかれるのではないだろうか。(哉)
| 「“人たらし”のブラック心理術」と「よるくま」 | 2011年07月 |
“人たらし”のブラック心理術
内藤 誼人/ 大和書房 発行
“ブラック”と聞くと一見人聞き悪く感じられますが、人に好かれる心理テクニックを仕事で使うコツ、相手の心を自在に操れるテクニックなどを満載に紹介しています。「人たらし」といっても人の心を瞬時につかむ人々に対しての愛称であり、むしろ賞賛の意味を込めています。
「人たらし」な人たちは、豊かな人生を実現でき、仕事でも昇進しています。この本を読んで私自身もぜひ「人たらし」のように、コミュニケーションを上手く築けるようになりたいと思いました。
たくさんの人々の心をつかんで離さない「人たらし」こそが、人生の成功者であり、周りの人々までも楽しく幸せにできる人なのではないでしょうか…。(B)
よるくま
酒井 駒子/ 偕成社 発行
今回は一風かわったところで絵本をご紹介させていただきます。絵本なものですから複雑なお話やもったいぶった言い回しもありません。この物語の主人公は「ぼく」という少年と、ある夜突然「ぼく」のもとにあらわれた小さなこぐまです。「ぼく」が語りかけるようにして進むお話はとてもやさしくて愛情に満ちていてそして少しだけ不安になります。わずか数ページという中で語られる「ぼく」と「よるくま」の一晩だけの冒険談。
読んだあとに、まるで母親に抱きしめられてもらっているようなそんな気分になる一冊です。この年になって絵本なんて…という方にこそぜひ読んで欲しいです。また、先程申し上げたようにわずか数ページで「ぼく」と「よるくま」とはさよならです。もう一度会いたいなら「よるくま クリスマスまえのよるに」という本もあるのでぜひどうぞ!(元)
| 「60歳からのシンプル満足生活」と「夏の庭」 | 2011年06月 |
60歳からのシンプル満足生活
三津田富左子/ 三笠書房 発行
私は常日頃、年齢にとらわれない生き方(生活)を心がけています。
好きなもの気にいったものを取り入れ、家に閉じこもらず日々過ごしていますが、筆者も同じ生き方をされていて、心の持ち方がとにかく前向きで、何事もなるようにしかならないとわりきっておられます。心の持ち方一つで、幸せ・不幸せになるのなら、幸せになるような心の持ち方をしたいものです。
人間頭でわかっていても、実行出来ないことが多いのですが、文字を見ると頭にスッキリ入り込みます。何かにぶつかった時この本を開くと、ちょうどよい言葉が眼にとびこんでくる一冊です。老若男女関係なくお勧めします。(モン)
夏の庭
湯本 香樹実/ 新潮文庫 発行
読んだ時に「見覚えあるなぁ、デジャヴかなぁ」と思ってたら、この小説は国語の教科書に使われていたそうです。ストーリーは、小学生の少年が3人いて、その内の一人が身内を亡くして、初めて葬式に行って初めて死体を見て、とっても不思議な感じがしたとかで、それを他の二人に話したら「オレ達も死体見てみたいなー。そうだ、近所に今にも死にそうなジイサンが一人暮らししてるから、その家をこれから毎日観察しようぜ!」みたいな話です。
この冒頭部分だけで、僕はこの小説の不謹慎さはハンパないなぁと、読み進めるのが辛かったのですが、大丈夫です。冒頭部分さえ乗り切れば、悲しみもありますが、そこには温かさがあります。優しい気持ちになることができます。
子供の無邪気で残酷な好奇心から始まる清々しい物語。この夏にぜひ触れてみてください。(尚)
| 「小説 男たちの大和」と「残念な努力」 | 2011年03月 |
小説 男たちの大和
辺見じゅん/ 角川春樹事務所 発行
この本は日々の生活に感謝しようと思わせるような内容でした。青年達が仕方なしに戦争に行かなければならないという過酷な人生の中で、一生懸命生きるために戦う想いが書いてありました。
この大和は援軍なしの単身で敵地に乗り込み、死ぬことはわかっているが、それでも生きるために敵地にむかうという、本当に心が痛む内容でした。
何気ない毎日ではありますが、この毎日にとても感謝をさせてもらった本でした。(G)
残念な努力
美崎 栄一郎/ 青志社 発行
出張先の本屋で表紙買いをしてしまいました。いろんなビジネス書が置いてある中で、この本の表紙がやけに目を引いたのです。
この本には自分でも無自覚なうちにやっている「変な(残念な)努力」がテーマごとに列挙されています。例えば、ノートを余白なく使う努力、会議の内容を時系列に仔細漏らさず全部メモする努力、待ち合わせの時間五分前になって三十分遅れる旨を伝える努力、などなど、書かれてある中でも思い当たる行動がいくつも出てきて笑ってしまいます。自分は何て残念な人なのだろうと。
これを一笑に付し、物笑いの種にするというのであれば大して面白くもない内容の本ですが、そこに著者独特の解釈から導かれる、よりよい生き方、努力の仕方のヒントがユーモアとともに織り込まれており、知らず知らずページをめくってしまいます。自分が「残念な人」と思う人も、そうでない人も是非一読してみて下さい。(高)



