野鳥観察の楽しみ(九十)
東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
▲写真は上下共にカンムリカイツブリ(‘10.2.7.東広島市安芸津町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 共に1/1600秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕
堤防のコンクリート壁からそっと頭を上げ高野川河口の湾内(三津湾)を探す。穏やかな海面に今日もカンムリカイツブリが1羽だけであるが居た。3日前に来た時も1羽いたのだ。その時は食事中で盛んに潜っていて、こちらが撮影準備をしている内に、少しずつ遠ざかって行き逃げられてしまった。
今日は予め撮影準備を整え、重いカメラを担いで約400m先から歩いて来た。その甲斐あって約30m先の至近距離に彼はいた。今日は丁度休憩中で、足がだるいのか時々片足を上げ羽の横から出してじっとしている(写真上)。
カンムリカイツブリは海、河口、池に来る冬鳥で、遠くから見ると白っぽく見え、頭部は赤褐色の毛がカンムリをかぶっているように見える。背中も赤褐色で、顔や首前方や下面は白く、首が比較的長くスマートに見える。小さな丸い目はまるでルビーのように赤く輝き(写真下)、夏羽では顔後方から咽喉にかけて赤褐色の飾り羽が出る(写真はもう夏羽に換羽し始めている)。大きさはカモくらいあり、普通のカイツブリのほぼ2倍もある。
カンムリカイツブリは以前、賀茂台地には飛来していなかったようで、三永水源地で1974年に3羽、その12年後の’86年に1羽の観察記録があるのみである。しかし、‘88年に26羽が観察されてからは毎年10羽前後飛来している。しかし、他の池にはまだやって来ていないようだ。
(2010年2月8日記)