野鳥観察の楽しみ(九十四)
東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
▲写真はオオソリハシシギ、夏羽雄(‘10.4.29.愛媛県松山市)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/1250秒,f/6.3, ISO400,トリミング〕
松山市の重信川河口はシギ・チドリ類の宝庫だ。春の渡りの時期に来れば、夏羽のオオソリハシシギの雄に出合えるのではないかと期待し、河口付近を探した。大潮の干潮時、遠くまで干上がった手前の浅瀬の向こうの方にオオソリハシシギ1羽が目に入った。
しかし、背中の色が褐色をしていて、見たいと熱望している雄ではない。さらにその向こうの中州の上を探す。小形のシギやチドリ達が走り回っている。と、その向こう側の水辺に見え隠れする赤褐色の大型シギを発見した。
立派に夏羽へと換羽したオオソリハシシギの雄だ。地元で何度か見たオグロシギの夏羽の姿にそっくりだ。しかし、長い嘴が僅かに上に反っているのでオオソリハシシギに間違いない。やがて、この雄は中州の中央付近まで近づいて来てくれた。そして、下面のほとんどの部分も赤褐色で、部分的に薄っすらと白い模様が入っているのが確認できた(写真)。
飛んだ時、オオソリハシシギは尾の先が白っぽく見えると言う。それを確認しようと思っていたが、近くの鳥たちが何かに驚き、一斉に飛び立ち、一緒に逃げてしまったので、ただ、茫然と見送ってしまった。
(2010年6月30日記)