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今月の写真 2010年11月

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アカスジキンカメムシの幼虫

 

葉の上でじっとしていた。
 
(2010.10.03 東広島市で撮影)
東広島の野鳥と自然に親しむ会 環境カウンセラー(環境省登録) 新名 俊夫

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今月の言葉(11) 2010年11月

「政界の菊人形」
夢幻の秋―有情と人の無情  ―風彦

 

 11月は、秋から冬にかけての「晩秋」の季節。今夏の“酷暑”続きで紅葉前線も異変をもたらしそう。その異変をめぐり、地球規模で論議されているなかで、日本列島は四季のうつろいをみせる。
 新古今和歌集でやはり魅かれるのは、秋の夕暮れを詠んだ「三夕の歌」である。

 ―寂しさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮れ―(寂蓮)

 ―心なき身にもあわれは知られけり鴨たつ沢の秋の夕暮れ―(西行)

 ―見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ―(定家)

 それぞれが、行く秋の情景を詠んだもので、江戸時代の初めから名歌といわれた。
 秋を題材に詠んだ和歌には、百人一首にも選ばれた名歌もある。
 風、月、雨、草木、鹿、虫…自然の中での秋を詠んだ歌人たちの感性に、日本人の伝統的な心の豊かさを学ぶ。
 新古今和歌集の撰者の一人藤原定家は「詞は古きを慕ひ、心は新しきを求め(後略)…」と説いている。独断と偏見。異論もあろうが、これが現在の日本人の感性の源流となり、茶道、華道、陶芸、短歌、俳句、絵画、文学…。芸術、文化を紡いでいるといっても過言ではあるまい。
 秋の「夢幻の有情」を読んだあと気になる一首を思い出した。古今和歌集である。

 ―世の中は何か常なる飛鳥川きのふの淵ぞけふは瀬になる―(読み人知らず)

 この世の中は、いったい何が永久不変であろうか、そういうものは何も無い。あの飛鳥川の淵が、きょうは、瀬になっている―。
 この一首は、「きのう」「きょう」「あす」という時の推移から人生のはかなさ、人の世のうつろいを飛鳥川(明日香川)=奈良・明日香=の流れに託して詠んだものだろう。
 とくに混沌とした今日の社会情勢、とりわけ政界の動向は、飛鳥川の“深淵”―再編―への暗示にもなりかねない。
 いま、晩秋の風物詩でもある各地の菊花展。登場する菊人形に思いをはせる。その“主役”は古典的な武士役者から、テレビの大河ドラマの主人公までも。これも時代の流れか…。
 歳時記に渡辺水巴の一句がある。

  ―菊人形たましひのなき匂いかな―

 名句をもじって駄句を。

 ―政界や菊人形の魂(たま)ありや―

 ―政界や色とりどりの菊人形―

 政界の“主役”の動向に注目したい。 

(風彦)

今月の言葉

雑感(11) 2010年11月

代表取締役 田河内秀子


  知り合いの印刷会社の社員と事業を引継ぎ、そこのT社長様のご逝去に伴う様々な出来事、そして待ちわびていた息子の結婚式と尋常で無く慌しかった10月が終わりました。そんな慌しさの中でたった数時間でしたが、能の世界に触れました。
 10月16日の夕刻、能楽シテ方喜多流能楽師大島衣恵さんの講演に参加し、大島さんの指導のもとに初めて謡と仕舞の一端を経験しました。能は室町時代に始まり、その精神性は死者の魂を慰めるものから始まったというお話。大島さんの実演ではろうろうと響く謡の声と仕舞の所作を体感し、その声は、その朝収骨室で骨壷に収めさせて頂いたT社長様の魂に届いているのではないかと心震える思いをしました。
 人生は短く感じます。娘と孫を先に天国に送った身には、今生きていることはまだまだやるべきことが残っているから生かされているのだろうと思います。誰でもなんらかの使命をもってこの世に生まれてきて、その役割が終わったらいやおうなくこの世にさようならをしなくてはなりません。
 「ひろしま女ヂカラ」という本の中で、大島さんは若者たちに向けてこう言っています。「自分のやりたいことを探すのではなく、自分の出来ることの中から、社会に役立つものを考えてやっていってはどうか!」と。若干32歳の彼女の凛としたたたずまいに深い精神性を感じました。2歳からひたすら能の世界で生き、厳しい練習を経て、今や世界の人に能を広めようと活動している彼女の言葉は使命感に満ちています。
 一度しかない人生、自分の出来ることで人様のお役に立つことを追及していけばいいのだと納得しました。でもそうは言っても「薪能」や「狂言」、「歌舞伎」など日本の伝統芸能に触れる時間もつくり、心豊かに生きていきたいのもです。

雑感

身近な野鳥 「通過途中のエゾビタキ」 2010年11月

野鳥観察の楽しみ(九十八)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
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写真はエゾビタキ、(‘10.10.14.東広島市西条町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ, 1/500秒,f/7.1(+0.7), ISO400,トリミング〕。

 

 今年はエゾビタキに何度もあった。エゾビタキはこの地では秋にだけ見られる旅鳥なので、すぐに通過してしまい、比較的目に止まる機会が少ない野鳥だ。そのためか、今までゆっくり写真を撮るチャンスに恵まれなかった。今月3日、会の行事で市内の鏡山に登った時も、頂上で直ぐ真近で見ることが出来たが、写真は撮れなかった。

 その10日後、構内の野鳥調査をした時も、何度も会ったが200mmのズームレンズしか持っていなくて残念な思いをした。早速、次の日も居てくれることを願って同じ場所を訪れると、エゾビタキは林の中から運動場の傍の桜並木の地面に降りてきて、餌を啄むと、さっと逃げ、林の中の枝に止まった(写真)。

 エゾビタキはスズメくらいの大きさだが、枝に止まる角度がスズメより立っているので、よりスマートに見える。頭から背中、尾の先まで黒色がかった褐色。胸は白地に黒褐色の縦斑があり、下腹は白い。ヒタキの類は皆そうだが、黒くて円らな瞳が他の小鳥類より大きくて愛らしい。

 今年の夏は猛暑が続き10月中旬にも拘わらず夏のような日が続いた。渡り鳥や旅鳥はどうして正確な渡りの時期を知るのだろうか、このような異常気象の年には影響はないのだろうか。暖かいと言って油断せず、例年通り渡って行ったこのエゾビタキは、下旬に一気に訪れた真冬のような寒さに会うことなく、南に飛び去ったものと思われる。

(2010年10月31日記) 

野鳥観察の楽しみ

石光真清の手記 2010年11月

縄文塾塾長 中村 忠之

縄文塾  

城下の人―石光真清の手記 1~4 (中公文庫)  石光 真清

 石光真清氏が残した膨大な手記をご子息の石光真人氏が整理・編集した作品である。石光真人編集とせずに、石光真清著として出版しているところに、真人氏の父に対する尊敬の念と父の無念に報いたいという心情が溢れているように思える。
 真清氏は死期迫りし時、膨大な手記を焼却しようとした。子息真人氏は幸い残された大量の手記を丹念に整理し、意味不明の箇所は徹底的に調査してジグソーパズルを解く如く亡き父の足跡を一本の筋に見事に編みあげた。その熱意と忍耐に対して先ずは敬意を表したい。そして親子を結ぶ深い愛情の絆に心が洗われる。
 石光真清氏は明治元年に熊本で生を受け、幼年学校に学び軍人を志した。
 将校として日清戦争と日露戦争の激戦に参戦し、幸運にも九死に一生を得ている。明治期新興国・日本の国民としてロシア軍事大国の圧力を肌で感じた著者はロシア研究の必要性を痛感し、自ら志願してシベリアの一地方都市ブラゴヴェヒチェンスクにロシア語の研修で入りこみ、同時にロシアの動向把握の諜報活動に携わる。
 この地で彼はロシア人による清国人三千人の大虐殺を目撃し、日本がロシアに征服された時の悲劇を直感し、ロシア対応の国家的使命の重さを痛感する。その後波乱万丈、今日の平和の中では想像を絶する苦難と危険をかいくぐり諜報活動を続ける。
 馬賊の親分との親交、薄幸な女郎への思いやりなど著者の人柄の幅と奥行きには感動する。大正時代に入り、再び命を受けて革命ロシアの動向把握と対英権益確保のために、諜報活動と謀略活動に従事する。
 真清氏の誠実にして信に重きを置く人柄の為に信用する部下に失敗され、また援助した人に裏切られて多額の借金を背負いこみ、失望の中で、母親の死に望み、泣き崩れるとろで手記は終わる。

 全編を通じて、幕末から明治そして大正時代にわたるわが国歴史の側面を鮮やかに浮かびあがらせる。幕末から維新への激動、熊本神風連の騒動、西南戦争から日清・日露の両大戦、大正期の軍部と政界の混迷など的確な観察と記録が光る。一方石光真清の個人史として人情の機微にふれる記述に満ちている。中には哲学的響きを持つ個所もあり、しばしば書を置いて沈思黙考した。
 著者は大正時代において共産主義の脅威を的確に見通している。
米国大統領ルーズベルトが石光氏と同程度の危機感を共産主義に対して持ち、レーニン率いるソビエト政府に対処していたら、世界歴史は違った方向に進んだ可能性はある。
 また2.26事件の発生を予見するような記述もある。肥大した軍組織の官僚化、大正期利権で蠢く政治家たちへの言及などを読むと、大正時代も現在も政治はすこしも進歩していないのではないか!
との思いに至り愕然とする。
 手記の中で、文豪森鴎外とか二葉亭四迷との触れあいがあり、著者の活動範囲の広さと人脈の広がりには驚嘆する。
 晩年莫大な借財を抱えて呻吟する中、朝鮮人の地位向上に努力する姿勢に自己よりも他人を、そして私よりも公を重んじた著者の人柄がにじみでている。
 朝鮮人の地位向上活動の中で、上海の李承晩亡命政権との関わり合いも出て来る。複雑に歴史の糸の絡み合いは、もつれながらも連綿と現在に続いている。歴史の継続性についても多くの示唆を受ける。
 明治期おける対露諜報活動と大正期ロシア革命の混乱の中で現地において時代の激動に翻弄されながら著者八面六臂の活動は手に汗握る思いで読書が進む。
 ここのくだりは事実に基づく記述だけにへんな講談本よりもはるかに迫力がある。冒険活劇ノンフィクションとしても誠に価値が高い。
 
 生きた歴史書として、また誠実にしかも凄まじく生き抜いた著者の個人史として類い稀なる良書と思う。久し振りで読後に余韻が残る作品に巡り合えた。NHKがテレビドラマ化しており、中公文庫のベストセレクションにも選ばれている。それだけ値打ちのある書籍である。

 補遺:
  ~歴史に残された無数の事実はあたかも空中に浮かぶ水滴のようである。
    無数の水滴にある方向から光をあてると鮮やかに虹が浮かびあがる。
    その虹がその民族にとっての歴史である。~

感銘の一冊

「流星ワゴン」と「くじけないで」 2010年11月

流星ワゴン

重松清著/ 講談社文庫 発行

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 「36才のぼくが、36才の父親に出会っていたら、ぼくたちは友達になれただろうか」
 作者の、そんな考えから書き綴られた小説です。
 この小説を読み終わったとき、普通に楽しめたのですが、それでも20代の私にはまだ読み切れていない部分があると感じました。きっとこの小説は自分が30才か40才、もしくは父親になった時にもう一度読むと、また違った表情を見せてくれる。家族間の大切な何かに気付かせてくれるそんな父と子の物語なのだと思います。
 ストーリーとしては、不思議なワゴン車が~となるんですけど、私的には冒頭に書いた「36才のぼくが36才の父親に~」の作者の言葉だけで充分に読みたくなれる小説なのではないかと思いますので、気になった方は是非どうぞ。(尚)

 

くじけないで

柴田トヨ著/ 飛鳥新社 発行

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 友人にいい本があるよ、それにとても読みやすいと勧められた。
 日々の生活の言葉がある。同じ思いの言葉がある。一言ひとことが心にしみこんでくる。
私を取り巻く優しい子供たちや、友人たち。それに加齢とともに不具合はあるが、健康な体。感謝しなければ。ついカッとなって人を傷つけてしまう…私も今日から“その人の心の中を訪ね ごめんなさいといいながら 消しゴムとエンピツでことばを修正”していきます。
 私も日々感じた事を書きとめて『詩』を書いてみたいと思わせてくれる1冊でした。(もん)

今月の気になる本

十三人の刺客(2010年版) 2010年11月

【監督】三池崇
【出演】役所広司、稲垣吾郎、松方弘樹 

 江戸の終わり頃、将軍の弟で異常なまでの残虐さで知られた明石藩主松平斉韶。法で裁けないこの男を暗殺すべく12人の武士たちが集められ参勤交代の途上を狙う。さらに1人が加わり道筋の宿場を決戦の場所にするが!
 劇場に入るとカップル(稲垣吾郎めあて?)とかなり年齢上のカップル&おじさん組(時代劇好き?)で結構にぎやか、老若男女の混ざり具合がいい感じ。三池崇監督のエログロ趣味が果たしてどうなのか、というのはありますが(年配の人が割に平気で、逆に若者の方が引いていたのが可笑しかった)、前半の頭脳戦とクライマックスの1時間近い大殺陣(たて)も見応えあり。稲垣の悪殿も頑張って?いたのではと思うのです。 で、これはリメイク。オリジナルは1963年東映で作られた白黒映画で今回と基本ラインは同じ。“集団抗争時代劇”とも言われ、カッコをつけない斬り合いとかリアルさが画期的だったのです。するとこの映画の面白さはもとの脚本の良さなんだと気づきます。個人的には同時上映で新旧あわせて大スクリーンで見たかったなあ… (neo)

キネマ見ましょか

タニシ君が行く! Re 2010年11月

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タニシ君が行く!

社員のひとこと 2010年11月

人生初めての魚釣りをしました。鯊(ハゼ)三匹釣れました。 (S4)

そろそろコタツが恋しくなりました。コタツの魔力に今年は勝つぞ!! (サン)

二月の三連休に大阪に行きます。今年から貯金大魔神に変身します。 (G)

第1回「LIVEひろしま女ヂカラ」を無事終えることができました。 (デミ)

最近のコンビニのお気に入りはセブンの深煎り珈琲ゼリー&クリーミーティラミスですy(o^-^o)y (お)

ナメてました。夜の山は思った以上に寒かった。 (朝)

まだあまり寒くありませんが、体が鍋料理を欲しがり始めました。   (山本)

やっと涼しくなってきた。これから私の季節です。 (哉)

席替えで運気があがったかも!? (B)

最近引っこしました。今までずっと畳部屋だったので板の間に困惑中。 (元)

今年はあの高級食材“マツタケ”が豊作。食べられるかも。 (高)

写真の整理をした。10代の私、笑ってる私、昨日のようにその時の場面が… (モン)

デジタル一眼の持ち運びが苦になってきたので、LX5というコンパクトデジカメを買ってしまいました。 (尚)

来年春の花粉飛散予測で、今年の2~10倍になるとの予測です。気をつけて! (千)

思いがけず、N・ラーソンの曲がかかり、やんわりとうれしくなった。 (北)

一年経ち、またもやギックリ腰!!痛みより、人の温かさを感じる秋でした。 (Q)

今月中に引越しをしなければ! …なかなか準備が進みません。あ~大変!! (伸)

金木犀の苗が680円でスーパーの店先に売られていた。買おうかな? (秀)

社員のひとこと

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