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今月の写真(5) 2011年05月

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コガタルリハムシ」

東広島の野鳥と自然に親しむ会 環境カウンセラー(環境省登録) 新名 俊夫

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今月の言葉(5) 2011年05月

「里山讃歌」「望郷讃歌」

山野の新緑、若葉を讃えるなかで

 万葉集巻一(一六)にある天智天皇が春と冬はどちらがよいか―と藤原鎌足にたずねた。そのおり額田王は和歌で「秋山我れは」(前略)―と判定したという。著名な一首でそれなりに説得力もある。が、この季節になると山野の新緑に自然の息吹きに魅せられる。
 好天のある日、広島・三次の風土記の丘に大の字になり、青空を眺めながら、周辺の里山に思いをはせた。里山は幾億年もだまって生きていた。その間に木々が生え、育ち、小動物のすみかにもなり、人間との営みに欠くことのできない存在になったのだろう。
 ふと思い出したのは、壺井繁治の詩だった。
 「石は億年を/黙って/暮らしつづけた/その間に/空は晴れたり曇ったりした」
 しかし、里山は自然界の鼓動の中で生きていた。その多くは、宅地開発により姿を消した。都市近郊の集落では、それがひどかった。昔日の面影をみることはできない。残った里山は、人間の営みの社会環境の変化とともに荒れた。
 いま心に残るのは、あの三月の東日本大地震、津波禍により廃墟と化した沿岸地方。空撮でみる里山。荒廃のなかにも生き残っていた。若葉も萌えていた。
 以前、宮城県の沿岸での牡蠣養殖の漁業者、畠山重篤さんなどは「山は海の恋人」として山での植林運動に立ち上がったほどだった。
 それが今回は海の悲劇に見舞われた。が、山、里山への思いは変わらない―という。
 “海の復興”の一端は、里山などの植林活動と意気込む。ブナ科のシイ、トチなどの落葉樹で里山の再生に取り組み始めるそうだ。
 ちなみに、里山と山との“定義”は広辞苑によると、里山は「人里近くにあって人々の生活と結びついた山・森林」―。山は「平地より高く隆起した地塊。谷と谷に挟まれた凸起部。古く、神が降下し領する所として信仰の対象とされたなど(後略)」とある。
 この時期、五月晴れともなれば、山野の緑は目に染みる。
 ―それぞれに名のりて出づる若葉かな―。加賀千代の句である。中川宋湖の句も季節感がある。
 ―若葉風吹くたび峯の光かな―
 “都会砂漠”で暮らす人たちには、「緑の讃歌」であり、「望郷讃歌」であろう。が、地震津波禍の被災者の皆さんを思うとき―。
 想定外の天災を想定して生きる恐怖のなかで、私たちは日本列島の美の中に、“悪魔のマグマ”が潜んでいることを認識しなくてはなららない。

(風彦)

今月の言葉

雑感(5) 2011年05月

代表取締役 田河内秀子


 大震災から二ヶ月になろうとしています。津波による行方不明の方は未だ一万人を超え、福島県原発の退避区域の方は見通しのつかない状況の中で、家を離れ避難所生活を余儀なくされています。大変なご苦労と大きな不安は如何ばかりかと、心よりお見舞い申し上げます。
 こちら広島は、業種によってはかなり仕事に影響を受けてはいますが、毎日の生活は不安も不便もなく平穏に過ごしています。これでいいのだろうか、何か自分に出来ることはないかと自問をする日々が続きます。周りの方々も同じ気持ちのようです。
 日赤への募金は必要な人のところにお金が届くのは時間がかかりそうという事で、我が社は少しでも早く、顔の見える支援をと中小企業家同友会を通しての募金に参加しました。岩手・宮城・福島の中小企業家同友会の仲間に全国から集まった同友会仲間の浄財が届き有効に使われている情報がホームページにアップされます。テレビで放映される雇用を守り事業を再生させようと頑張っている経営者は同友会の仲間が多いので、これからもしっかり支えていかなくてはいけないと思います。
 又、友人たちを通して被災地から具体的な要望が届くようになりました。昨日聞いたのはおばさん向けの下着と基礎化粧品の要望です。早速用意をして友人に言付けることにしました。回りにも声をかけて行こうと思います。
 この日本には被災に遭ってない人の方が圧倒的に多いのですから、自分に出来ることを出来る方法で支援を続けて、被災地の人を勇気づけていきましょう。
 もはや日本の農作物輸出は当分無理でしょう。観光客が帰ってくるのもいつになるのか? 世界から迷惑がられる日本になろうとも、放射能から若い人たちを守って中高年の我々が頑張らないといけないのではと思う今日この頃です。

雑感

身近な野鳥 「桜の花とノビタキ」 2011年05月

野鳥観察の楽しみ(百四)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
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写真はノビタキ♂、(‘11.04.10.東広島市八本松町)〔Nikon D300, Nikkor VR 80-400mm,F/4.5-5.6D, 1/1000秒,f/6.3, +1.7,ISO400,トリミング〕

 

 「ノビタキがいるよ。」 と帰省していた息子が声を掛けてくれた。自宅近くの黒瀬川の土手に植えられた桜が今年初めて花を付けた。その枝にいる。すぐに飛び立ちフライングキャッチしては近くの枝に舞い戻ってくる。

 ノビタキはこの地では旅鳥として通過途中に見られるだけで、直ぐに姿を消してしまう。それも今までは秋の渡りにしか巡り合っていない。春の渡りの時期に頭から背中が真っ黒になった立派な雄に会いたいとかねてから思っていた。

 ノビタキはスズメくらいの大きさで、目が大きくてかわいい野鳥だ。雄の夏羽は首から上、背面が真っ黒で、白い大きな斑紋が良く目立つ。胸から腹にかけて、淡い黄褐色、下腹部から尾筒下面は白い。雄の冬羽は雌とよく似ていて、頭から背面が茶褐色、下面は淡い黄褐色をしている。

 とっさに持ち出したのが手持ちの400mmズームレンズ、思ったよりも近づけず。撮った写真は手ぶれか解像度不足、大きい真っ黒い目は真っ黒い顔に埋まりはっきり輪郭が見えない。願ってもない背景の中のノビタキに申し訳ない。

(2011年5月1日記) 

野鳥観察の楽しみ

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