野鳥観察の楽しみ(百十一)
東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
▲写真はコサメビタキ、(‘11.09.23.東広島市西条町)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm, 1:4 DⅡ,1/500秒,f/6.3, ISO800,トリミング〕
空中の虫を見事にフライキャッチして、素早く樹の枝に戻る鳥がいる。直ぐにまた飛び立ち、空中の虫を捕らえては元の枝に戻る。空中の虫ばかりを専門に食べるのかと思っていたら、今度は地面におり何か啄ばみ直ぐに元の樹に舞い戻った。
愛くるしい円らな目とその動作からヒタキの仲間だと直感する。体の大きさがスズメよりやや小さく感じられ、目には白いアイリングがある。胸が白一色で斑紋がないのが決め手だ。コサメビタキに間違いない。こんな間近で見られるとは思ってもいなかった。
コサメビタキは夏鳥で、広島県でも繁殖しているようだが、秋の渡りの時期によく出会っている。姿の良く似たエゾビタキやサメビタキと比較して体が最も小さく、エゾビタキは最も体が大きいし、胸に灰褐色の縦斑があるので識別出来る。
この日は秋のタカの渡り調査で西条町の龍王山の頂上展望台に丁度登ってきたところだった。先に登った人が展望台より下方にカメラを構えて盛んにシャッターを切っている。その先にこのコサメビタキがいたのだ。私も急いで2・3枚撮ったが、上空を通過するハチクマに気をとられ、直ぐにコサメビタキのことは忘れてしまった。
(2011年11月30日記)