| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―21 | 2008年07月 |
自分が健康だな~とか、
頑張って働けるぞ、
というパロメーターは昼飯を美味く食べれるかどうかにかかっている、
と最近は思う。
市内の友人と久しぶりに昼飯を食べる。
お互いに忙しくなる前だから美味い昼飯をガッツリ喰らおうと言う事になった。
広テレの裏へ向かい、2階にあるその店に入る。
1時はとっくに過ぎているので少し遅めの昼飯。
空腹が限界まで近づき少し凶暴な気持ちになっている。
普段はお客さんでいっぱいの店内も今日は比較的、空いている。
いつものようにメンチカツ定食を頼もうと思ったが、すでに完売。
弁当とビフテキ丼しかないそうだ。
弁当よりはガッツリなビフテキ丼かな~?
と考えていたら弁当とビフテキ丼のセットがあるので二人ともそれを頼んだ。
しばらくしてドガーンとどでかい丼のような器がくる。
覗き込むと色華やかに肉、魚、野菜と詰め込まれてる。
これが弁当?
そして実は二段重ねのその下にビフテキ丼が隠されていた。
う~ん、こういうの好きなんよね~。
もどかしくも適当に写メり、ビフテキ丼から喰らう。
う~ん、牛、美味い。醤油タレとバターが効いて咥内から鼻腔をくすぐり暴れ狂う。
口いっぱいにほうばり、強引に嚥下すると飢餓による苛立ちから開放され笑顔が甦る。
柔らかさが肉の全てではないと聞いたが、口の中で溶け、米と共に拡がる旨さは間違いなくヤバイ。
そこに嘘はない。
少し余裕を取り戻した事で弁当の御膳にも、心が移る。
ハヤシのようなビーフストロガノフのようなのを食べる。
弁当とはいえど温かく、酸味と肉肉しい濃うま味がまた好みな感じで好き。
何よりドガーン入っているのがうれしい。
ケチ臭く少ないと冷めるのも早いしね。
これをまた丼のご飯にぶっかけて食べるとまたしんぼー、堪らん、てぐらい旨いよね。
やはりハヤシライスなんかな?
また魚や野菜でなんかバランスの良い食事をしてる気分となる。
そもそもこの店は洋食屋さんなんだがみそ汁もついており、和のスタンスの強い感じがした。
でも、それがこの店の暖かみに似合ってる気がする。
胃袋と心を満たされて久しぶりに満足した。美味い昼飯を食べる事はやっぱりいいよね。
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―20 うどんが食べたい | 2008年03月 |
子供のころ、風邪を引いたりお腹がいたいと母はウドンを作ってくれた。
僕は昔は梅干しが嫌いでお粥はなんだか好きじゃなかったのでたいていはウドンだった。
その名残りなのかも知れないが二日酔いが酷い翌日はウドンが食べたくて仕方ない。
まだまだ寒いこの季節、前日に日本酒を飲み過ぎたらしく身体がぶち重い。
重い身体と調子の悪い車を引きずるように井口へ向かう。
広電井口駅の前にあるその店に開店前から車で待つ。
開店時間が近付くにつれて似たような客がどんどん駐車場に乗り入れる。
店員さんが暖簾をかけおわると同時に挨拶しながら店内に1番で乗り込む。
二日酔いで重たい身体も久しぶりの美味いウドンにテンションが上がりまくる。
開店してすぐだがテーブル席はほぼ埋まる。
やはり何年か前の讃岐ブーム以来この店の客はいまだに多いみたいだ。
僕自身は五年振りかな? この店は讃岐の名店で修業したのでウドンも旨いし、竹輪天ぷらも美味いから、いつもならぶっかけと竹天にするところだ。
しかし久しぶりの二日酔いを楽しみ為にかけウドンにトッピングでコロッケを頼んだ。
学生から20代の頃はこれが二日酔いの時の定番。
早く来ないか、とドキンドキンする(頭はずきんずきん)
揚げたてのコロッケから登場し、思わず揚げたて熱々に喰らいつきたくなる。
衝動を無理矢理に押さえ込み、ウドンを待つ、ひたすら待つ。
本来、二日酔いにはこの店には梅干しウドンというスペシャルなメニューがあるが今日は昔に戻ってかけ&コロッケなのだ。
そして待ちに待ったウドンも参上。
コロッケをひっそりと乗せて気休めのケータイ撮影をおざなりに済ませてまずはコロッケから噛り付く。
上半分はまだサクサクのコロッケ、熱々ホクホクでやっぱし美味いわ。
余韻残るまま、続けてウドンを啜り、啜り呑みこむ。
口内を熱いウドンが暴れ踊り、必死に咽で噛み切る。
丼を抱え込むひたすらウドンを押し込む。ウドンは戦いだ。
うまい。
温かい汁を啜り飲めば二日酔いで強張った身体にじーんと染み渡り、思わず安堵のため息をついてしまった。
しめたぶっかけウドンももちろんめちゃめちゃ旨いが、こんな日は温かいウドンはそれだけでご馳走に感じる。
ふやけたコロッケを箸でつまむと溶け崩れそうになるのを丼ごと口元に寄せて味わう。
美味い汁を吸った衣とジャガ芋が口の中で優しく広がる。
汁に溶けたコロッケ、その辺りの汁をまた啜り楽しむ。
あー、おいしいな、って落ち着いた気持ちになった。
旨いウドンに調子が出てきて箸が進み始めた。
丼ぶりの熱さが消えぬうちに、汁一滴、麺一本残さず一気に完食した時にはなんだか晴れ晴れした気分になった。
ウドンて、やっぱし良いよね。
讃岐ブームで客が増えてから足が遠退いていたがまた来よう。
次こそはぶっかけ大盛り竹天にしよう。なんてったってこの店の揚げたての竹輪の天ぷらはうますぎる。
いやコロッケも外したくないからカレーウドンにコロッケも捨て難い。
またカレーにあうんよ、コロッケが…。
まあ、考えるんがめんどくさいし、まずは呑んでから決めようか?
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―19 ビフカツ最強 | 2008年02月 |
最強のビフカツを求めて、求め続けて月日が経ちました。
今回、この店なら最高のビフカツ食べれるはず!との情報を二軒入手しました。
広島の洋食の老舗中の老舗の名店と広島では最高級の肉を誇る焼肉の名店です。
以前から情報は聞いてましたが余りにも有名な両店なんで敬遠してましたが、そろそろ自分の中で広島のビフカツにひとまずケリをつけたくなりました。
チャレンジ企画第二弾、ビフカツ最強対決。
まあ、食べてみないと本当に凄いかわかりませんが?
まずは西区は庚午南へ向かう、11時半ちょっと前に到着。
ランチタイムの開店ギリギリを狙って来たのだが予定通りに最初の客みたいだ。
テーブル席に着いてワクワクしながらメニューを探し、ランチメニューを見る。
…、…。
…、あれ~?
え~、マジですか…。
また、やったみたいだぜ…。
ハンバーグやステーキ、ランチはありますが噂のビフカツないじゃん。
もう一つのメニューを見るとある、ビフカツが。
こ、これはビフカツはランチは無いんじゃないか~。
しかしこんなトラブル、苦難、幾度も乗り越えている(強引に、しかも半分以上挫折)。
恐る恐る、店主にビフカツは無いですか、と聞いてみる。
もちろん、ランチはビフカツは無いんよとの答え、まあ当たり前ですわ。さあ、この時点で企画終了。
ところが、「でもまだお客もおらんし、時間があるからいいよ」との助け舟。
もちろん、遠慮なくお願いします。
ラッキーに酔いしれながらメニューを眺めてるとまずはこれからとモヤシが来た。
モヤシにタレがかかり、横に生卵の黄身がとろーんと佇んでいる。
掻き混ぜて食べるモヤシのユッケなそうだ。
店主いわく、1番よく出る定番人気メニューだ。
確かに旨い、これで生ビールあったら堪らんだろうな~。
とサラダも着いている、栄養バランスや女性にはウレシイだろうがモヤシが二個ならよかったな~、とおバカな妄想によう。
すると香ばしさと美味そうな匂い包まれ本命登場。
昼間とはいえ、ちょっと暗めのお洒落な店内なんでこれはケータイではろくな写真は撮れないと半分諦め、お待ちかねのビフカツを喰らう。
こんがりとキツネ色のビフカツは素材を生かす塩胡椒の味付け。
ソースは無しだが喰ってみてわかるその理由と旨さ。
まずは端っこのカリッとしたところから食べ始めたのだが店主からダメ出し。
1番美味しい真ん中から食べて欲しいそうだ。
やはり最初の一口が全てなんで肉の塊である以上、焼け具合や身の中心を味わって欲しいのだ。
確かにその通りだと感動、しかし端っこも美味しいし端っこ好きなんですよ、私。
けれども店主が言われるように真ん中を喰らうと恐ろしく美味い。
柔らかく口の中でうま味が溢れ、やがてとろける。
店主に柔らかくて美味いっすよ、
と叫ぶと柔らかいのは二の次、オマケでしかなく美味いかまずいしかないのだそうだ。
柔らかいのはあくまで要素の一つで先代からこだわる肉の旨さ、広島の最高級のA5の中でも最高級のサーロイン、あえていうならシャトーブリアンというやつらしい。
正直、僕は肉なんて詳しくないし量食えればというタイプなんだけどその店主の自信に溢れた蘊蓄を聞くと余りにも堂々として何か気持ち良いです。
また肉も脳みそを刺激されてかさらに美味く感じます。
確かにこれだけ美味い牛肉なら噂通り、最強のビフカツなのかも?
…通常はここでおしまい、来月に続く!
だが最強の噂も高い店がもう一軒、行かねば。
夕方、仕事を自主的に早めに切り上げて南区は宇品御幸へ向かう。
創業1941年、60年を余裕で越える広島が誇る老舗の洋食屋さんだ。
事前情報によると店は新しくなり、現在は三代目に移っている。
しかし今回の目玉のドミグラスソースは昔から絶やす事なく継ぎ足しなが今に伝わってるそうな。
開店の18時に合わせて入店。
やばい、作業着はこの店には、また浮いてるかも?
席につき早速、ビフカツを頼むがその際にライスかパンはついてるのか聞いてました。
ライス、スープも付いてるらしい、実はライスが別ならカレーをライス代わりに食べよっかな~とね。
だってメニューのカレーがぶち美味そうなんだもん、カレーネタの時は是非再訪しなければ。
なんて妄想2してるとオニオンスープが来ました。
冬場は美味い暖かいスープを飲むとそれだけで幸せになります。
いつも思うのだがスープの大盛り頼みたい店は期待できます。
そしてメインのビフカツ参上。
こんがりサクッと美味そうなカツに、いかにもというドミグラスソースがかかり美味そう。
サクリと柔らかいカツを切ると微かに赤身を残した断面がいい感じ。
口にほうり込むとジューシーレアな肉の旨味がいっぱい広がります。
思わず微笑み、おそらくはその姿は周りを恐怖に陥れるでしょう、でも旨いんだもん。
ソースも見た目ほどくどくなく香りも良いし、旨いっす。何より継ぎ足し続けたソースならではのお金に変えれない時間という贅沢感が溜まりません。
ただ、個人的に惜しむべくはソースをもっとどばーっとかけて欲しいし、肉も食い足りません。
できればカツダブル、ソースツユダク、スープ倍付けなんて頼めたら最高です(多分、めちゃめちゃ高い&店の雰囲気ぶち壊し)
ツユダクと言えば、ソースを味わうにはタンシチューもいいかも。
昼、夜と贅沢で豊かな余韻に浸りながら思うのはビフカツは取りあえずの結論は出たかな?
ただ帰り道に恐るべきメールが…。
何と以前、市内中心部で美味いと評判の洋食屋があり友人と向かったのですが閉店してました。
その店が白島方面に移転してるらしいんです。
しかもビフカツが2枚乗り、スッゲー美味いらしい。
い、今から行くべきか?
やっぱ、行かないとダメ?
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―18 穴子丼 | 2008年01月 |
珍しく市内中心部での仕事があり、気付けば2時過ぎになった。
遅い昼ご飯を食べに八丁堀を歩く。
うどんかラーメンにしようか、それともカレー?
なんて悩みながら歩くと、精肉と洋食の『ますい』の前に出た。
普段ならこのまま『ますい』に入るところだ。
が、なぜか記憶の風が吹き、8年ぶりに『ますい』の隣にある定食屋に入った。
汚れた手書きのメニューの貼り紙だらけの店内。
うーん、やっぱり余り変わってない。
女の子と来るのはちょっと気が引ける味のある店だが、僕には実に落ち着く店内だ。
2時なのでさすがに客は少ないが、カウンターには相変わらず魚料理が並ぶ。
秋刀魚の塩焼き、ハマチの照り焼き、鮭や鯖など焼き魚もあれば南蛮漬け、煮魚、フライ。
さらに頼めば刺身などが定食として自由に選べるのだ。
初めて来た時を思い出し、恐る恐る穴子丼がまだできるか聞いてみる。
以前と変わらぬ気軽さ店主は 穴子丼できるよ、と言って作り始める。
そう、穴子好きの僕は、店の前に張り出されたメニューに書かれた穴子に惹かれてこの店に入ったのだ。
待ってる間、久しぶりに店内を眺める。
夜は居酒屋兼任になるので、海鮮の一品料理のメニューが並んでいる。
そして焼酎の瓶もところ狭しと並んでいる。
いつか夜に来ようと思ってきてないな~。
と思ってるうちに汁物が出る。
ハマグリとワカメの吸い物かな?
「もうすぐ焼けるけんね~、漬け物も好きなだけ食べんちゃい」
店主の言葉に甘え、白菜の漬け物を遠慮なくバリバリ食う。
そして、
さらに美味そうな匂いと共に穴子丼も登場。
うーん、たんまり乗っちゃってマジ嬉しいです。
丼ぶりを抱えて掻き込みたい衝動を抑えて、先ずは穴子を一切れ食べる。
うん、旨い。
タレの付け焼きではなく、カリッと焼いてからタレを絡めたみたい。
これはこれで焼き魚らしさに溢れ、サクサク、ふわふわ感が出ていい感じです。
タレは少し甘めだが日本酒が効いてアッサリ感があう感じ。
たまらず嬉しくなり、丼ぶりを抱えて一気に掻き込む。
咥内いっぱい、喉から胃袋にグイグイ押し込む。
うーん、快感。
やっぱり美味いわ、丼ぶりはこれが堪りません。
穴子好きなんで、煮穴子、天ぷらも好きだし、上品なタレ焼きも好きだが
これはこれで穴子らしさを楽しめるし、値段の割りには旨いし、ボリューム満点だ。
久しぶりに来たけど、満足ですわ。
今度は夜に来よう、これから寒さがきつくなると魚がさらに旨くなる。
やっぱし日本人は魚食って、酒を呑まんとね。
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―17 ビフカツ | 2007年12月 |
豚骨ラーメン、浸け麺、讃岐うどんと広島の食べ物の流行の並びはこんな感じだろうか?
ではポスト流行は何が来るのだろうか?
個人的に来て欲しいベスト3は1位が天丼、2位がビフカツ、3位がホルモン天ぷらです。
かれこれ3年近く言ってますが、気配の気の字もありません。
友達に言っても『ない』の一言で終わります。
そうか~、やっぱし無理か? 仕方ないので
チャレンジ企画第一弾、美味いビフカツを求めて~。
中区は土橋、中国新聞社の近くにあるその店は広島市内でも洋食屋さんの老舗に仲間入りした有名店。
普段から女性客が多い人気店なんで時間をずらして昼過ぎに店内に入ったのですがいまだ主婦グループやOLさん達がいっぱいで作業着の私は浮いてます。
カウンターに恥ずかしながらチョコンと陣取りまして計画通りビーフカツセットを注文。
匂いにつられて横目で回りを見ると美味そうなハンバーグだのハヤシライスだのが通り過ぎていく。
濃厚なドミグラスソース、見てるだけでヨダレもの。
しばらくすると、僕のテーブルにもスープとパンがやって来た。
スープはトマト味のジャガ芋のポタージュ。
この店のスベシャリティーらしく、昔からの変わらぬ味が人気らしい。
確かに旨い、カップではなくドンブリで飲みたいくらいだ。
これってお代わりとか大盛りとかできないのかしら?
そしてメインのビーフカツが登場。
こんがりキツネ色に揚がった衣は見るからに食欲をそそる。
熱々なのか湯気がまた鼻孔をくすぐり、辛抱たまらんという気分になる。
丸い形だが厚みもあるのでボリュームは申し分ない。
で、
あれ~?
う~ん、ないよね~?
なんでソース掛かってないの?
ハンバーグやハヤシライスのドミグラスソースのイメージが強かったので勘違いしたみたい。
ここの店はテーブルにあるウスターソースを使うのだ。
確かにビーフカツは元々はご飯、ライスに合うようにウスターソースを掛けてたらしい。
クラシックスタイルってやつかな~?
しかたないので端っこを薄く切り、ウスターソースを掛けて口に入れる。
うん、旨い。
サクッとした薄い衣に上質なヒレ肉の柔らかい食感、絶妙なレアづジューシーな味わいで
ウスターソースのあっさり感と合わさり確かに旨い。
旨いんだけどな~、胃袋と脳みそはデミグラ気分だったので自滅的ガッカリ感、まあしかたない。
残りはソースをかけずに食べた。
ほんまにいい肉だし、味付けもシッカリしてたのでサクサク、ジューシー感を満喫した。
デザートは4種類からセレクト。
大好きなプリンにした。
うん、かわいいし旨い。
しかし作業着のオッサンのデザートを独り、笑顔で味わう絵面はかなり怖いに違いない。
食べ終わり店を出ると、リッチな満足感に足取りも軽くなる。
今度はソース溢れるハンバーグにしよう、でもデザートはプリンかな?
いや、その前に次のビーフカツを捜さねば。
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―16 番外編 魚魚骨ラーメン | 2007年11月 |
自他共に認めるラーメン好きなので、時々広島で1番美味しいラーメン屋をたまに聞かれる。
でもラーメンほど好みが分かれる食べ物も少ないのでいつも答えに困る。
熊本ラーメンを紹介しても豚骨スープはダメとか、麺が太いのや細いはダメとか言われたらもう好みが違うから何が美味しいかは、わからんよ?てな話になる。
でも1番好きなラーメンは?と改めて質問されると、
あの店かな~。
その店は西区大芝にある
魚魚骨(ととこつ)ラーメンでした。
本当に旨かった。
その日も近くのコインパーキングに車を停めて店に向かうと、同じ道沿いだけで美味いラーメン屋が二軒ある。
当時の横川から大芝付近は本当に美味いラーメン屋がたくさんあって、本当にラーメン好きには堪らない場所だった。
もちろん1番美味いと僕が思っていたのが、その店の魚魚骨ラーメンだ。
「QueensTown」というbarが、昼間ラーメン屋になるのだが、正確にいうと昼間に間借りさして貰ってたらしい。
元は五日市のコイン通りにあったのだが、事情でこちらに移ったのだ。
店内はバーになったが、寡黙だが温かいご主人と小まめで優しい奥様は変わらず迎えてくれた。
大好きだった魚魚骨ラーメンを注文した。
魚魚骨ラーメンとは魚の骨と野菜からスープを作るラーメンで、優しいのだがめちゃめちゃ美味いラーメンなのだ。
季節や日によって魚の骨が変わる、鯛、鮃、鱸、アイナメ、その他いろいろ。
大体2、3種類ミックスされているので来るたびに今日は何かな?と楽しみにしていた。
下ごしらえをキッチリして臭みや雑味を取り除いた魚の骨から取る日本人好みのダシと、野菜を合わせたそのスープは、滋味溢れ、優しくしみじみと旨さが身体に染みわたるんです。
福岡県での学生時代以来10年間ハマリ続けた豚骨ラーメンより初めて美味いと感じたラーメンだった。
豚骨ラーメン命だった自分がラーメンの味覚に自由になったのはこのラーメンのお陰かなと今は思う。
実際、季節事に牡蠣や海老、ラーメンとは違うけど冷やし担々麺など限定ラーメンもあり、その時々塩や醤油、味噌ベースなど楽しんだ。
牡蠣や海老などもそうだが魚貝系とスープの相性が良いみたいで1番好きだったのはアサリ塩バターラーメンだった。
塩バターラーメン自体、美味いと思った事はなかったのに、この野菜と魚の骨から摂ったスープには感動して感謝したくなる程合うのだ。
しかし、この日に食べたラーメンはトトコツラーメンだが、実は半月近く、魚魚骨ラーメンではなかっのだ。
この日で店を閉めるのだが、閉店の理由の魚の骨が安定して仕入れられなくなり、替わりに肉を使いコンソメの技巧を使いトトコツ風のラーメンを作られたのだ。
自分も事前に知らなければ何かの魚だと思っだろう、それだけ美味いラーメンだった。
食べてる途中に店主の旦那さんに話かけて頂いたのだが、無口なご主人だし、自分もラーメン屋さんでは料理される方には話かけないしので長く通った店だが初めてに近い会話だった。
隠していたつもりだが、僕がある方にこの店を紹介した事や今後の事を聞かせていただいた。
中でも胸を打ったのは、閉店の理由であるコストや仕入れの難しさ、調理の手間から50杯が限度だった事。
今回のラーメンはこの技法を使えば魚の仕入れに関わらず作れたのに、また新しいラーメンのアイデアもあったのに、最後までお客さんの求めたトトコツラーメンの味を提供したのだ。
個人的な意見として、トトコツラーメンでなくてもご主人のラーメンが今後も食べたかった。
話を聞けばこの新しいスープに合わせた新しいラーメンのアイデアやイメージがあるなら、それを作って挑戦して欲しかったと僕の生意気で、我が儘な意見を伝えた。
しかしご主人はいつものように静かな、そして優しい表情で微笑まれただけでした。
きっと、最後になろうとトトコツラーメンを食べに来られるお客さんにご主人なりの最高の誠意を提供されたんだなと思いました。
ご主人と奥様にまた、どんなラーメン、いや食べ物で構わないんで、必ず待ってます。と言って店を出た。
あれから何年か経つがまだ、店を再開した話は聞かない。
でも、多くのファンは待っています。
無くなったから素晴らしいラーメンだった、とは思われたくない。
きっと復活して、また最高のラーメンを食べさしてもらいたい。
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―15 冷麺 second stage! | 2007年10月 |
夏が終わる前に、今年も冷たい麺巡りをするつもりだった。
もうすぐ10月・・・
なのに暑い。
いつになったら夏?が終わるのだろう。
しかたないので昼1番で舟入本町へ向かう。
市電の駅の側の焼肉屋の横にある、その店はまだ新しい。
若い研究熱心な店主らしく定期的にメニューが変わる。
今回は冷たいつけ麺は避けて期間限定冷やし麺にする。
見た目は麺が見えない程、レタスやら野菜、卵、チャーシュー、揚げワンタンなどサラダと見紛うほどで食欲をそそる。
トッピングを掻き分けると太めの麺が現れ一気にかきこみ始めた。
うん、美味い。
歯ごたえ、麺の味がしていいですわ。
ダシの効いた甘酸っぱい汁が、暑さに疲れた身体に食欲を取り戻す感じで、野菜達との相性も良い感じ。
揚げワンタンもナイスな歯ごたえ、アクセント。
チャーシューも脂身がないのが嬉しいです。
冷たい麺で豚の脂はむつこいからね、肉が美味いんで さらに嬉しくなりました。
けれど、なんといっても麺のボリュームがかなりあり嬉しいです。
贅沢を言えば、量が多いんで最後の方は舌を変える為に薬味とか欲しかったかも?
テーブルのラー油を少しかけたのですが、香りと辛みが足せてこれはこれで美味しかったです。
以外と柚子胡椒とか唐辛子系とか合うかも知れません。
でもあくまで個人的な意見で、そのままでも十分美味しかったです。
夕方5時に鷹野橋商店街に移動、コインパーキングがここらは多いので便利だなと思いつつ店に向かう。
これまた、まだ新しい店だが客が多い。
冷たい、ぶっかけラーメンを当たり前のように頼んだ。
澄んだスープに胡瓜、シャッキリしたメンマ、温泉卵、チャーシュー
涼しげな見た目だがラーメン自体キンキンに冷えてるのが嬉しいです。
暑い日々、身体の熱をとってくれます。
鶏と鰹ダシが効いたスープに喉越しの良い、縮れ麺。
さらに卵の黄身を絡めるとまろやかでしみじみします。
優しい味に癒されながらも店を出て、今度は舟入の電車通りに向かいます。
電車通りにあるその店は汁無し担々麺の有名専門店です。
うーん、
開店ぎりぎりで来たのに客がすでに多い。
さらに混む昼休みを避けてよかった。
もちろん、自販機で冷たい担々麺を大で買う。
辛さに備えてお冷やをたっぷり注ぎスタンバイしてたら、よいタイミングできた。
ネギ、四川山椒、唐辛子たっぷりでいかにも辛そう。
大盛りなんですこし掻き回しにくいが、しつこくしつこく掻き混ぜた。
掻き混ぜた方が香り味が増して美味くなるそうだ。
しっかり混ぜると冷やし用のトマトと唐辛子で真っ赤になる。
うん、美味そう。
勢い口一杯ほうばるとやはり美味い、
四川山椒の痺れる辛さ、唐辛子の辛さ、トマトの甘酸っぱい酸味が美味い。
さらに掻き混ぜながら食う、さらに美味い。
ザクザクした麺が美味い。
やっぱし癖になる美味さです。
この店は期間限定のメニューじゃないんで今年中にまた食べるでしょう。
締めにもう一杯食べたかったのだが微妙に腹一杯になってたんで諦めました。
まあ、今年はまだ当分暑そうなんでもう一回くらい冷たい麺の梯子しようかな?
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―14 カツ丼 | 2007年09月 |
最近、15年ぶりにトンカツ、しかもカツ丼にはまりかけてる。
先日も南観音で食べたのだがイマイチだった。
リベンジをかねて、美味いカツ丼を求めて友人の職場へ乗り込み拉致ってアルパークへ向かった。
アルパークの東館の南側にその店はある。
学生時代から通い数えて、はや14年になるのだが一度もカツ丼を食べた事がないのだ。
個人的な感想だが広島で1番好きなトンカツ屋さんだ(注意・1番美味いではない)、しかし一度も無いのだ。
店内に入り、友人の意向は軽く無視してカウンターへ座る。
……、
あれ~?、
………、
あ、そうだった。
一年ぶりに来店して思い出したがこの店にはカツ丼は無いのだ。
カツ重なのだ。
これでは当初の目的に反するので特選ロースカツを頼む。
しかし、なんと、特選ロースカツは売切れていた。
カツ重を頼んだ。
これはこれで初めてだししかたない。
一口カツを頼もうとする友人に写真を撮るためにシレッと普通のロースカツを奨める。
もちろんロースカツはめちゃめちゃ美味いんだけどね。
しばらくして友人には熱々のロースカツ、僕にはカツ重が来た。
カツ重にも豚汁と漬物が付いていて安心した。
初めてのロースカツ重、その見た目は素晴らしく美しかった(注・携帯の画像に美しさは求めないように)
中央付近に乗った半熟らしき目玉状態の玉子は満月の様に心を揺らす。
先ずは玉子は崩さない様にカツを一切れさらう、な、なんと厚みが厚い。
これまた好むと外れるが口に熱々を入れる。
あれ~?美味いではないか。
すかさず付近の米を咥内に押し込む。
うーん軽く火傷を感じながらも美味いんでしかたないな。
続いて、玉子を崩す。
うーんすげえ興奮するのは何故だろう、とろみのある黄身がカツをぬらりと包んでいく。
熱々のをまた口にほうり込むとまた粘膜に纏わり付きながら次の快感が押し寄せる。
先ほどは濃いめに感じたダシの味も黄身と混ざり、肉汁が加わるとヤバいくらい美味いわ、これ。
確かに丼と違って抱え込む重みと温もりには欠けるがこれはこれで旨い。
豚汁を啜りながら、また飯をほうばれば幸せは変わらない事に気付く。
いつもは芥子たっぷり付けて食べるロースカツも、確かにいいがカツ丼、いやカツ重も美味いんだな。
友人とクチクチになった腹をさすりながら店を出ながら思う。
これだけ長い事来ていながら、まだ串カツも食べた事ないんだよな~。
次回はどうしようかな?
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―13 豚ホルモン専門店 | 2007年08月 |
今年の暑い日々に?身体と心はやられている。
こんな時は呑むしかない、それしかないじゃないか。
暑くてめんどくさい、
いや身体が疲れているので、できれば地元で呑みたい。
そこでいつもの友人にメールでさりげなく誘う。
時刻は8時前、
コイン通りを八幡川方面に抜けて川の手前付近にあるその店で合流した。
医食同源の言葉にならい、内臓がダメージを受けている僕らは豚ホルモン専門店に入った。
店内は白を基本としたシンプルで清潔な雰囲気、
カープや元カープの選手のユニフォームや道具が飾ってるのがファンとしては何だか嬉しい。
ここの椅子の中は箱つくりになっていて、フタを開けると空洞なんで荷物をほうり込み、いつも通り生ビールを二杯頼む。
う~ん、
キリンビールというだけで自然と笑みがでる。
美味いもん喰いながら発泡酒は寂しいもん。
やはり美味いビールが呑みたいよね。
この店はホルモンがメインなんだけど豚しかない。
今日でまだ二回目なのに友人に偉そうに語りながら注文する。
友人はタンと豚トロ、僕はハラミ、ハツとモツ煮込み、漬け物をとりあえず頼んだ。
生をぐいぐいやってると、いかにも鮮度いいっすよ、ってな感じの綺麗な色の肉達がテーブルに並びはじめる。
熱々になった鉄板にそいつらを片っ端から乗っけてくと肉の焼けるいい音と香りが頭をぐわんぐわん打ち鳴らす。
思わず匂いに、打ちのめされて残りのビールを飲み干してしまった。
目の前の友人も似たような状態なので揃っておかわりをする。
二杯目のビールと共に美味そうに焼けた肉を喰らい始める。
美味い、見た目に違わず小腸なのに臭みがなく、ただ美味い。
勢いづき、厚めのタンを口に入れる。
今まで豚のタンはスモークタンや加工品しか食べたことないが焼肉、旨いじゃないか。
そして大好きなハラミを食べる、食べる、食べて、そしてビールを呑む。
思わず目の前の友人とアイコンタクト。
溢れるようにどちらとなく
「めちゃ美味いんじゃない」
「旨いよの」
といいながらビールをおかわりしてしまう。
やはりハラミは最高。肉の美味さ、柔らかさ、内臓らしい癖のある感じが堪らなくビールをさらに加速する。
箸休めに漬け物を摘むとほのぼのしていい感じでたまらない。
モツ煮込みもいろんな部位が
これでもかっ、
てぐらい入っていて、 見た目から楽しくて美味い。
思わず飯にぶっかけて掻き込みたいぐらいに凄くいい味出ている。
二人ともいい気持ちになってガンガンとビールを呑んでると、手が空いたらしい店の大将が今回も色々と楽しい話を聞かせてくれた。
いい話に益々ビールが進む、気を効かせて大将がレバ刺しを薦めてくれたのでいただくと、これも驚く程に臭みがなく、甘くて美味い。
ただ悲しいことに飲み過ぎていたので、できたら最初の方になめ回すように味わいたかった。
大将と奥さんもそれを聞いて笑っていたが目の前の友人だけは本気で僕が怒ってたのに気付いてたみたいだ。
だから次回は必ず最初に食べる。
気持ちよく話、旨い酒をあおり、美味い肉もしこたま詰めこんだ。
二日酔いさえならなければ、これできっと明日から仕事も頑張れるはず。
ダメならダメで気合いを入れる為にまた飲もうかな?
| [不定期連載] ひろしまくっちゃね隊―12 カツ丼 | 2007年06月 |
朝から気分が乗らない、
嫌なことが続く、
そんな日は酒でも飲んでストレス発散したいところだ。
しかし仕事があるから昼間からは酒は飲めない。
でもテンションは上げたい、
そんな時は
カツ丼
しかないでしょう。
カツと飯を口の中にグシグシ押し込めば元気になること間違いない。
という訳でカツ丼を食いに行く。
場所は観音本町一丁目、川添にあるレンガタイルの三回建ての一階にある喫茶店。
喫茶店でカツ丼と笑うなかれ、ここのカツ丼はありなんですよ、あり。
純粋に美味いのだ。
下手な蕎麦屋や丼ぶりもの屋みたいに揚げ置きを卵とじで温めるだけでない、
きちんと揚げたてカリッとして
噛むと肉汁がジュワっと口に広がる。
当たり前のことだがきちんと出来てる。
厚みも1.5㌢くらいで、衣のカリッと感が生きてる。
バランスがいいのだ。
普通は野菜は玉葱だけだが、この店は青葱とエノキも入っている。
何だかそれもいい感じなのだ。
葱の風味とエノキの食感がありなのだ。
熱々を口いつぱいにほうばり、グシグシ喉に押し込めば、これが快感に変わりテンションも、
どがーん
と上がってくるってもんだ。
切り分けられカツに沿って喰うほどに、喜びのパラメータが上昇するのがわかる。
カツ丼の食い方も人それぞれ美学があるが、僕としては丼ぶりを抱えて一気に、そしてカツの切れ目に合わせて美しく?食べるのが好きだ。
仕上げは最後のカツの一切れに残った飯と汁をかき集め、愛おしみながらゆっくり味わうのだ。
久しぶりのカツ丼でテンションが上がったので、きっと午後は頑張れるはずだ。
まあ、ダメなら夜に飲みに行けば、いいだけの話しだ。



