| 今月の言葉(6) | 2010年06月 |
「接ぎ木」と「政治家」
―どんな花が咲き、果実をもたらすか―
接ぎ木。『つぎき』と読む。園芸家、果樹農園には、楽しみな手作業のひとつである。梅、桃、桜…の活性化と安定した品種改良への夢もある。
広辞苑には「植物で、ある個体の芽や枝を切りとって、根をもった他の個体の茎などに接ぎ、活着させること(中略)両者は一般に近種植物でなければ不可能(後略)」とある。
広島緑化センターの話によれば、樹木の形成層をぴったりとくっつけなくてはいけないし、その時期によって成果が左右されるそうだ。
この話を聞いて思ったのは、現在の政界の動向である。
自民党を離党した政治家が、新党結成の旗揚げをしており、その余波が政界の再編成への動きにも結びかねない―。永田町、霞ヶ関のスズメが騒いでいる。
自民党だけではない。首長時代の仲間たちまで新党を結成しており、政治の安定をめざすという。まさに永田町界隈に吹く政界の「季節の風」ともいえる。
つまるところ、現政党、現政権へのそれぞれの不満噴出の現象である。
私は政治評論家ではない。が、新党結成の意図は「日本の未来によき花実を…」を求める有志(憂士=勇士)たちの叫びとみる。過去の政界の歴史にも似た現象があった。その成果については、結局、政界の離合集散の結末におわった。
ここで接ぎ木の例えである。まず政界の「台木。“保守の木”に“革新の木”は、形成層の違いから失敗のもとに。同じ“保守の木”でも、形成層とをぴったりと接合。その時期が適合すれば、成功するという。政界でもその場の花実を求めるあまり、思考の差異に目をつむれば、破局を迎える。
これは論より証拠―。過去の歴史、いまでも卑近な例がある。
ただ一つの例としてその昔、田中角栄首相が「大同小異」の合言葉で日中国交正常化を実現させたとあるが…。
私の知人のYさん。現在八十四歳。現役時代、東洋工業(現・マツダ)の宇品工場(広島市南区)設計担当した人がこんなことを言った。「日本の政治家には糖尿病が多い。これでも国は危ないよ」―。たしかに糖尿病はやっかいな病である。最初は、国政をつかさどる政治家が、そんな病気になることへの警鐘だと思ったが、この人が皮肉ったのは、糖尿病の“糖”と新党の“党”であった。
来月七月には、参議院選挙。日本の政界にどんな“季節風”が吹くか。無関心になれない。
―政界や木もれび求め季節風―
(風彦)
| 雑感(6) | 2010年06月 |
代表取締役 田河内秀子
久しぶりに阿蘇の大自然に会えることを楽しみに、阿蘇・熊本で開催される2日間の経営セミナーに参加した。初日は熊本城そばの市民ホールで、姜 尚中氏の講演を聞いた。テーマは「リーダーは半歩前を歩け!」。
さすが政治学者らしく世界の動きをもとに、日本人は何をすべきなのか等々からめて、なぜリーダーは半歩前を歩かなければいけないか? という事を、カッコ良く、尚且つとても分かりやすく話をされた。
次の分科会は再春館製薬所の見学。広大な敷地に美しい庭、テレマーケティング・研究開発・品質管理・西川社長含めすべての社員1000人がワンフロアで働いている社屋、西川会長率いる手作りの社員食堂、見るものすべて驚きの連続だったが、社員にも、商品にも、自然にも、すべてにベストを追求していくとこういう職場になるのかと納得した。
翌日は阿蘇の草千里で日本発宇宙飛行士の秋山豊寛氏のご講演のはずだったが、おりからの口蹄疫に考慮して1日目と同じ会場で聞くことになった。1988年のTBS宇宙プロジェクトで、秋山氏は43歳で宇宙に行き、53歳で農業を始められたのだが、何故ジャーナリストから農業なのか、ユーモアあふれる話で共感をもって聞かせていただいた。
姜 尚中氏、再春館製薬の西川社長、秋山豊寛氏のお話ととても消化し切れないほどの濃い内容だったが、共通して感じたのは、日本人の中に脈々と息づいている自然と交流する感性を大事に! 命の現場である職場を大切に! そしてこれから世界がどういう方向に行くか先見性を持って! ということだった。阿蘇には行けなかったが、勇壮な熊本城の天守閣に登り、加藤家3代、細川家18代の歴史の重みに触れ、過去と未来の丁度真ん中に自分が居ると認識した2日間だった。
| 身近な野鳥 「素早く走るメダイチドリ」 | 2010年06月 |
これでは鳥は恐れて飛び去り、いないだろうと思ったが、水の流れている浅瀬に、大型のシギであるダイシャクシギやチュウシャクシギが数羽いた。近づいて見ると、中州にはメダイチドリやシロチドリが人のいない所を走り回っていた。
メダイチドリは夏羽で頭から胸にかけてレンガ色になっているのを3羽見かけたが、冬羽のままや幼鳥の方が多かった。夏羽に狙いを付けカメラで姿を追うが、立ち止まっては走り、立ち止まっては走りを繰り返すので、なかなかうまく捉える事が出来ない。せっかく捉えたと思っても、真っ黒な過眼線が太過ぎ、黒い眼がはっきり見えない。それに走り出すとかなり長い距離を素早く走る。
メダイチドリは小型のチドリで、大きさはシロチドリかそれよりやや大きく見える。走り着くと、地面の穴に先の尖った嘴を突き刺し、中からゴカイのような虫を引っ張り出して食べている。あちこちに走り出して、散らばっていたのに、何かに驚いて辺りのチドリ類が一斉に飛び立った。メダイチドリはメダイチドリだけが集まり飛んで行った。
(2010年5月30日記)
| 広告 人はなぜ、再びものをつくりはじめたのか? | 2010年06月 |
発行:株式会社博報堂
ウラが白いチラシを何枚か折って、厚い紙でくるみ、ホッチキスで留める。表紙に、色紙を貼り付ける。野暮ったいが、自分なりに愛着のわくノートになる。こんなことに夢中になる自分も、本書のテーマである『生産する生活者』かもしれないと思う。
お気に入りのノートができると、人に見せたくなる。それを使いたいと思ってくれる人はいるだろうか?
「プロとは、「依頼がある人」のことです」と、作詞家の秋元康が書いている。『つくる』という行為と、『プロか、否か』の問題は、くっついているらしい。
「好きだから」・「ひとりで」・「社会現象を」・「企業や組織と一緒に」・「みんなで」・「新しいしくみ」を「つくる」…。『生産する生活者カタログ』という記事で紹介されているのは、プロなのか、プロを越えたアマチュアなのか判然としない人たちも多い。しかし、その曖昧さが最大の魅力。記事を読んで、そう感じた。
この季刊誌での若い論者たちの議論を読むと、『何かつくりたい』、『消費するだけでは飽き足らない』と思う人たちがことさら増えて来たというよりも、生活者が生産者でもあるということにこだわり、それについて議論される傾向が増して来たとのではないかという気もする。
しかし、そんな理屈を抜きにして、たくさんの美しい写真が掲載された本書は眺めているだけで楽しい。
『つくって発信する』ことについて、思考と感覚が刺激される『やわらカタい』雑誌だと思う。(哉)
| マイレージ、マイライフ | 2010年06月 |
【監督】ジェイソン・ライトマン
【出演】ジョージ・クルーニー
1年のほとんどの日を出張に費やす“リストラ宣告人”ライアン。G・クルーニーの演じる主人公は、最初とてもクールで最先端のビジネスマンに見える。ところがいまどきの若い女性が相棒になると、人情味のある古風な中年男性に見え始める。そして生意気に見えたこの相棒の女性は、徐々に憎めない愛らしい存在に思えてくる。こちらの印象が変わっていくように、主人公に絡む“大人の女性”も加えた三人の登場人物は、大陸を飛び回るにつれて心を変化させていく。
所有物も対人関係も最低限に保つこと。映画の初め、それはそれで悪くない生き方だとライアンも観客も思っている。しかし人の心は人と関わらなければ変わらないということを、主人公と一緒に気が付いていく物語である。(nao)
| タニシ君が行く! Re | 2010年06月 |
| 社員ひとこと | 2010年06月 |
今月の仕事終わり、休日はもっぱら自動車学校。早く免許が欲しい! (デミ)
ようやく仕事に慣れてきました。次は仕事を早く出来るようにせねば! (サン)
そろそろ夏に向けて肉体改造をやり始めなければならない時期になった (G)
段々夏らしくなってきてとてもすごしやすくなって気分良いです (K)
大腸炎になり、4~5日のた打ち回るハメに。牡蠣に当たるよりひどい。 (山本)
朝晩、寒いのでなかなか夜服の仕分けができませんね。蓮舫さんに頼もうかな? (Q)
最近、車でよく聴くのは“THE BAWDIES”です・・・(=^▽^)v(お)
最近は暴飲暴食をしていないのに「太った?」と聞かれる・・なぜ?やせねば! (伸)
日曜日に野球の試合をやりました。7対0で負けてしまいました。(T_T) (S4)
家探ししてます。これが結構大変…宝くじ当たるといいな… (モン)
納品、間に合いますように。(哉)
旧友M君の今度の引越し先は、久々の四條畷やて。 (北)
結婚20周年、お互いの努力と我慢の結果です。 (千)
GWは高知県へ! ハプニングもあった久々の旅行でした。 (朝)
いい季節になってきましたが体調を崩してしまいました注意しなければ (元)
ウインドウズ7を購入、早く使いこなしたいなぁ…(B)
寒かったり暑かったり、今月は寒いだろうか。野菜が高い。 (高)
ウツギが満緑の中に楚々と咲いている。なぜ6月は白い花が多いのだろう? (秀)
| 今月の写真 | 2010年05月 |
東広島の野鳥と自然に親しむ会 環境カウンセラー(環境省登録) 新名 俊夫
| 今月の言葉(5) | 2010年05月 |
「童心」を育てよう
―親から子へつたえたい十七の詩―
青空に鯉のぼりが泳ぐ…。矢車が風に鳴る。野も山も若葉が輝く…。爽やかな情景が浮かぶ…。五月の日本の原風景である。
以前、読んだ今泉正彰さんの「短い短いスピーチ」(三笠書房)の著書での福島県郡山市在住の詩人・佐藤浩さんの言葉を思い出した。「子供たちから遠ざかったものの第一は自然、第二は働く父親の姿と母親の笑顔。反対に子供たちに近づきすぎたのは、公害とマスコミ…。子供たちの重圧となっているのは、学歴社会、テスト、宿題、習い事。子供たちから消えていくものは、ガキ大将と遊び集団、三世代家族、家事労働…」
日本社会の変革がもたらした現状でもある。
政権交代した民主党は、こうした状況の打開策の一つとして、子供を社会全体で育てよう―という。理念は理解できるが、容易なことではあるまい。
が、次世代を背負う子供たちへの親の願いは、昔も今も変わらない。
古くは、中国の故事にもある。孟子の母親が子供の教育のために三度も家を移転させたという。「孟母三遷」―。
親の子供への思いと願いを綴った詩集―。「親から子へ伝えたい十七の詩(うた)」(双葉社)は一読する価値がある。皇太子が記者会見で紹介されたドロシー・ロー・ノルト作の「子は親の鏡」もある。その一部を―。
―叱りつけてばかりいると/子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう/励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる/親が正直であれば/子どもは、しょうじきであることの大切さを知る」
二行ごとに書かれた言葉が十九行。谷川俊太郎の「生きる」、ケント・M・キーの「逆説の十カ条」、ウィリアム・ワーズワースの「虹」、葉祥明の「きみは守られている」、ジョン・レノンの「イマジン」、サミエルウルマンの「人生に贈るメッセージ」、ビートたけしの「友達」など十七篇の詩集である。
そのなかで毛里武の「名前は祈り」の一部を紹介しよう。「名前はその人のためだけに/用意された美しい祈り/若き日の父母が/子に込めた願い」(後略)
子供に生きる力を、心の豊かさを、国境の無い平和を、友情の大切さを、訴えている。
ワーズワースの「虹」には、大人は子供に教えられるもの―という一節がある。
次時代を背負う子供たちに「童心」をはぐくむ社会環境を考える季節でもある。
元カープの鉄人、衣笠祥雄さんは、子供たちへの色紙には必ず「童夢」と書いた。子供たちに夢の実現を願う一筆であった。
(風彦)
| 雑感(5) | 2010年05月 |
代表取締役 田河内秀子
いつもインフォメーションをお送りしている方から素敵な贈り物を頂いた。広島菜と言えば漬物で有名な株式会社山豊の顧問森原様からだった。日経新聞の「うたの動物記」に田螺についての記載があり、そこに出ていた俳句と詩を「色紙」と「短冊」にしたためましたとお手紙にあった。北原白秋の詩を色紙に、夏目漱石、久保田万太郎、永井荷風の俳句をそれぞれ短冊に記し、小池光先生の解説を裏面に書いて下さっていた。紙面が小さくて残念なのだが、許可を頂き掲載させていただいた。こちらから勝手に送っているのに思いがけないプレゼントを頂き本当にうれしい。他の会社の方からも「楽しみにしてるよ」とわざわざお電話を頂いたり、「何も印刷を頼まないのに申し訳ない」と言われたりするが、読んでいただくだけで私としては有難いし、出し続けようとモチベーションがあがる。
インフォメーションの読者の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。



