更新履歴
12/02/01 2月の記事を追加しました。
12/01/07 1月の記事を追加しました。
11/12/08 12月の記事を追加しました。

身近な野鳥 「大きな冠羽ヤツガシラ」 2009年12月

野鳥観察の楽しみ(八十七)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
0912yatsugashirahidari.jpg

0912yatsugashiramigi.jpg  
写真はヤツガシラ(‘09.10.28.山口県山口市)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ,(上)1/800秒, (下)1/640秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕

 

  きらら浜自然観察公園でアカハシハジロを観察していると、ヤツガシラが常盤公園にいるとの情報が耳に入った。そこは直ぐ近くなので寄ってみることにした。桜の木の下にいるとの話であったので、正面入口から入り、常盤橋を渡って重い三脚を担いで坂道を登った。そこには数人のカメラマンがいた。

 ヤツガシラはどこにいるのか尋ね、木の上の葉蔭にいるのをやっと見つけた。カメラマン達は彼の飛び立つ姿を捕えようとじっとカメラを構えて待っている。慌てて私もカメラをセットした。しかし、ヤツガシラはくつろぎ、身繕いをしていて飛び立つ気配はない。カメラマン達には申し訳ないが、お陰でめったに見られない冠羽を立てたところが撮れた。

 ヤツガシラはハトより少し小さく、胸から上の部分が橙褐色、普通後頭部には冠羽がたたみこまれていて尖がり帽子のように見える(写真下)。広げると写真上のように実に見事で、名前の由来を想像させる。羽は黒色に白色の太い線模様で良く目立つ。嘴は細長く少し下に曲がっている。小さくて真っ黒い円らな目が愛らしい。

 ヤツガシラは昨年の12月6日に西条町三永水源地の芝生の上にいるところを発見されが、直ぐに逃げられてしまったとの事で、私は目にしていない。旅鳥なのでめったにお目にかかれない野鳥である。このように珍しい鳥であるにも拘わらず、常盤公園で会った個体があまりにも人を恐れない様子に驚いたが、これはヤツガシラの気質なのかも知れない。

(2009年11月28日記) 

野鳥観察の楽しみ

大計なき国家・日本の末路 日本とドイツ、それぞれの戦後を分けたもの 2009年12月

縄文塾塾長 中村 忠之

縄文塾  

奥中 正之

 ドイツ在住40年にもなるのに、日本国籍を保持し、母国への熱い思いを燃やし続ける筆者が、遠く離れたわが祖国に対し、母のごとき深い愛情と憂慮をもって放った「頂門の一針」である。
その心は「末路」の一語に凝縮されている。一見祖国を見限ったかと思われる言葉であるが、この激しい言葉により、心有る日本人が目覚めることを願う強い母の言葉として受け止めた。 
 それは本書をひも解けば自ずと分かる。祖国に対する愛情と憂国の情との二つのテーマが織り成されフーガのように奏でられ昇華されて、筆者の結語へと導かれる。そこには決して忘れることが出来ない祖国への熱い思いが主題として貫かれているのである。
 国民・国家の総力をあげて戦ったあの戦争に完敗した日本とドイツの両国は共に戦勝国から苛酷な報復を受けた。その報復への対応の仕方が、冷戦後、世界覇権が多極化する激動の国際社会において日・独それぞれの地位に大きな差異を生むことになった。その経緯がまことに明確に描き出されている。両国の対応の違いについては具体的な事実が例示されており、分かりやすい記述となっている。
 詳しくはお読み頂くとして、紙面の都合上一例として、国家の基本法たる「憲法」について触れると、著者は終章で取り上げ、「独自の憲法を持つ国・持たぬ国――なぜ日本は、国家の芯を抜かれてしまったのか」と指摘している。
 その回答として、著者はあるドイツ人の言葉を借りて次のように分析している。「人類最初の原爆犠牲となったショックは甚大です。そのトラウマから解放されないまま、今日にいたっている」というのだ。
 そのために日本は戦後、アメリカに次ぐ経済大国として見事に復興を果たしたが、安全保障と教育面ではアメリカに首根っこをつかまれたも同然の状態に置かれたという事実を著者は指摘している。
 これに対比して、東西に分断され日本よりも更に苛酷な報復状況下に追い込まれたドイツは決してアメリカをはじめ戦勝国に屈しようとしなかった。ドイツは戦勝国の狡猾さ、弱点をしっかりと握っていた。
 そして知らぬふりをして、地道に忍耐強く国際社会の信頼を回復してゆき、戦勝国の介入を一切はねのけて独自の憲法を制定したと、彼我の違いを明確にしている。
 一針の痛みを自己覚醒の妙薬とすることを著者は我々のDNAに眠る大和心に期待しているのである。
 中国は核武装の強化に加え、軍艦や航空機の増強に狂奔している。そしてその強大な軍事力を背景に、東シナ海の海底ガス田開発に関して両国の合意を無視する理不尽な対応を行っている。
 北朝鮮は核武装路線をひた走っており、拉致被害者全員の解放をしようともしない。かような東アジアの激動の渦中にある日本では民主党政権が誕生し、さらに社民党と野合する。
 民主党は政権を奪取したならば、無謀とも言える選挙公約の中身を大胆に修正して現実路線を目指すものと、かすかに期待していたが、産業界に言わせると「荒唐無稽」な温室ガス削減目標を、選挙公約に謳った通りに、国連で約束する気配が濃厚である。
 その上国家安全保障に関して現実無視の社民党と連立を組めば、この日本は世界の潮流及び東アジアの激動の中で、迷走しさらには沈没する危険性すらあり得る。
 まさにクライン孝子氏が強く訴える「末路」に日本はあるようだ。その「末路」の危機から抜け出す勇気と知恵を得るヒントがこの図書にはちりばめられている。全日本人必読の書である。

感銘の一冊

クリスマス・カロル 2009年12月

ディケンズ 著 村岡花子 訳  新潮文庫

 金儲けのことしか頭になく、困っている人に一銭も恵んでやろうなどと思っていない、嫌われ者の老人スクルージのもとにかつての相棒マーレイと3人の幽霊が現れた。スクルージは、幽霊たちにつれられて、過去・現在・未来の自分の幻影を目の当たりにすることになる。
 子ども時代、ひとりぼっちで過ごしていた自分。青年時代、守銭奴への道を歩み始めたスクルージと、それに愛想を尽かした婚約者とのやりとり。現在、自分をクリスマスパーティーに招待してくれた甥とその家族の中で交わされる自分の噂。そして、未来。ケチで冷酷な男として死んで行った自分のことを悪し様にけなす人々。見たくもない幻を、幽霊たちと見ていくにつれて、スクルージの心に変化が起こる。固く氷のように閉ざしていた心が、自分以外の人間に対して開き始めたのだ。そんなストーリーだが、出現する幽霊のイメージや、幻想的なシーンは150年以上も前に書かれた小説とは思えないくらい、特撮的な表現だ。現在、ディズニーの映画として公開されていることもうなずける。
(クリスマスは)「親切な気持ちになって人を赦してやり、情けぶかくなる楽しい時節ですよ」と、スクルージの甥が言う。
 私は、スクルージほどお金への執着心はないが、引きこもりがちな性格なので、もしかしたらクリスマスの晩、幽霊の訪問をうけるかもしれない。怖くもあり、訪ねて来てほしいような気もする。(哉)

今月の気になる本

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 2009年12月

【監督】ウェイ・クラマー
【監督】ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス

 アメリカ合衆国は移民の国、という。これを理解しておくことが小説や映画を鑑賞する上で重要だという。しかし一つの国に多くの民族が存在しているという状況を、日本に住む日本人の私は実感することができない。それどころか、日本人であることがどういうことなのか、把握することもできない。
 この映画の中で移民局のベテラン捜査官が見つめる一人ひとりの物語は、数枚の書類で片付けるには重過ぎるものだろう。1枚のグリーンカードのために多くの涙や血が流され、嘘や裏切りや二度と会えない別れが生まれる。中には要領よく規制をすり抜ける者もいるが、不法滞在者と呼ばれる彼らはみな、自分と祖国とのあり方を強く想っている。ここで示されているのは、遠い国の流浪の民の事情ではない。「この国に住むこの国の自分」を捉えることのできない私のような者に、国境を越える足の重さを刻み込む楔である。(nao)

キネマ見ましょか

タニシ君が行く! Re 2009年12月

0912tanishikun.jpg

タニシ君が行く!

社員のひとこと 2009年12月

この季節の街路樹の近くに住む人はそうじが大変そうです。 (K)

洗い物をしている時に土鍋を割ってしまいました。これから鍋がおいしくなるのに…。 (山本)

ダルビッシュ有君は、骨折を隠して登板!! 私も精神力の強さを見習いたい。 (Q)

最近気になっているお店は、たまごかけごはん専門店です。 (お)

忘年会シーズン突入!昨年は会社と個人、大小合わせて14回も!!さて今年は? (伸)

今年のクリスマスは何をしてすごそうかなと考えています。 (幸)

年を重ねると新しい事はなかなか…でも今月は一杯吸収したよ~ン。勉強するってやっぱりいいかナ? (モン)

http://twitter.com/funairisanpo (哉)

「イヤイヤイヤイヤ」はY君の口ぐせかと思っていたら、全国的な流行らしい。 (北)

子供が新型インフルエンザにかかり、学校も学級閉鎖になりました。うがい、手洗いをしっかりしましょう。 (千)

恥ずかしながら、またコケてしまいました。 (朝)

すっかり寒くなりましたね。今年こそはコタツを出そうかなと思っています。 (元)

カキの美味しい料理を模索中です。 (B)

インデザイン講習、大変ためになりました。知ってるつもりで知らない機能がてんこもりでした。まだまだ修行の身。改めて感じました。 (高)

やっと寒くなってきた。我が家のシャコバサボテンにたくさんの花芽。今年こそ咲いてね♪ (秀)

社員のひとこと

今月の写真 2009年11月

0911bekkou.jpg
【ベッコウシリアゲ】 奇妙な顔をした昆虫と出会った。
(2009.09.02 東広島市で撮影)
東広島の野鳥と自然に親しむ会 環境カウンセラー(環境省登録) 新名 俊夫

フォトギャラリー

今月の言葉(11) 2009年11月

カラオケは大衆文化である
─ ご当地ソングが育たない広島事情は ─
 

            ―風彦 

 広島の繁華街の一隅にカラオケ喫茶の店がある。主は先田正光さん。年齢は六十歳。根っからの歌好きが高じて、本職の機械製作所をやめ、音楽学院に通ったほどの人。カラオケ仲間に呼びかけ、地域社会にも貢献しており、数々の感謝状を? 店名は「カラオケ情報ステーション・ひろしま気分」である。
 「ひろしま気分」は、歌の題名からつけたもの。今から十年前だった。広島市が広島のイメージアップをはかるため、広島商工会議所観光協会などとタイアップして作詞・作曲家 あき たかし(本名・水野喬)に依頼。歌手も当時、人気のあった田川寿美を起用した演歌であった。しかし、歌のほうは、なぜか全国的に流行しなかった。あき たかし(現在、泉佐野市在住)は、地元民放出身の有能なディレクターで、数多くの作詞作曲を手がけた人。広島での歌謡文化の振興に情熱を傾け、広島では知る人ぞ知る存在。広島港を舞台にした演歌調の「雨の港から」、カープファンの心意気と広島の街を歌った「広島天国」…。郷土広島一筋に歌手活動する南一誠の育ての親でもある。
 広島にはご当地ソングが根づかない―、という通説があり、ヒットメーカーの作詞家、石本美由起=故人=(広島)、星野哲郎(山口・大島)の作品もはやらなかった。
 美空ひばり、北島三郎、島倉千代子、都はるみ、瀬川瑛子…。著名な歌手が歌ったが、なぜか流行しなかった。印象に残るのは、美空ひばりの「一本の鉛筆」、北島三郎の「尾道の女」ぐらい。いま話題の「安芸の宮島」(歌手・水森かおり)も流行するか、懸念される。ちなみに広島を歌った曲は、戦前からでも四百曲余あるそうだ。それでいて、全国的に流行しないのはなぜだろう。
 瀬戸内の海、山、川…。盛り場の流川…。演歌の舞台背景に恵まれているのに、である。
 広島は原爆と平和のイメージのせいだというムキもある。しかし、同じ原爆の被爆地の長崎は、「長崎の鐘」、「長崎は今日も雨だった」が一世を風靡?した。広島在住のマスコミの知人は、広島と長崎では文化と歴史の違う点をあげながら、広島の持つ語呂のイントネーションを指摘する。
「すべては大衆の心にどう響くかである」(あき たかし)
 カラオケは大衆文化でもある。文化とは「文徳で民を教化する」(広辞苑)意味もある。
 十一月は各地で文化事業の花盛り。広島のカラオケ大衆文化を考えてみた。

(風彦)

今月の言葉

雑感(11) 2009年11月

代表取締役 田河内秀子


 先日、私が住んでいる廿日市市の団体、広島西部ロハスの会主催の『廿日市漁民の森づくり―どんぐり大作戦―』に参加した。二〇〇六年に始まったこの活動は今年四年目を迎え、参加者も増えてきているそうだ。知り合いの永本建設の社長さんがこの会の代表者ということで、参加するきっかけをいただいたのだが、娘と孫と一緒に参加してみると、世話人側にも参加者側にも知った顔が・・・。
 実はこの春、我が家から歩いていける海岸(鰆浜)で貝堀りをしたのだが、死んだ貝殻ばかりでほとんどアサリがいなかった。昔私が子どもの頃は、学校から帰ると近くの海岸で貝堀りをし、砂を吐かせたバケツ一杯のアサリを、母が佃煮にしていたのを思い出す。その海岸は今や高層ビルの下だ。しかし、今幸いにして、歩いていける海岸がすぐ近くにあるのに、貝がいない浜は本当に寂しい。
 この浜を、この海を、アサリや牡蠣や小魚たちがザックザック取れるような豊かな海に戻すには、戻そうとする強い意志と、たくさんの人の努力と、多分長い長い時間が必要なのだろう。
 豊かな海は、海に流れ込む川、川の水の源である森が豊かでないといけないと、全国各地でいろいろな活動が盛んになっている。こんな活動に参加することによって、より身近に自然や環境を考えることができる。
 この度この『廿日市漁民の森づくり―どんぐり大作戦―』で、孫と一緒に四本の苗木を植えたのだが、是非来年も参加して、今年植えた木が大きくなる様を見てみたい。

雑感

身近な野鳥 「迷鳥アカハシハジロ」 2009年11月

野鳥観察の楽しみ(八十六)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
0911akahashihajiro.jpg
写真はアカハシハジロ雌(‘09.10.28.山口県山口市)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ,1/1600秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕

 

 アカハシハジロが山口県にやって来たとの情報が入った。山口県でも初認らしく、勿論、広島県では観察されたと言う報告を聞いたことがない。急いで行ってみる事にしたのが10月28日。10月23日に確認されたそうなので、まだ居てくれればよいがと思いながら早朝から車を走らせた。

 きらら浜自然観察公園に9時35分には到着したが、淡水池には既にバードウオッチャー数組が訪れており、盛んにカメラのシャッター音をさせていた。アカハシハジロはホシハジロの群れの中に居り、水中に首を突っ込み、水草のようなものを食べている。集団はやはり、こちらを気にかけているようで50m以上は離れている。

 このアカハシハジロは雌で、ミコアイサの雌に良く似ている。頭から背中にかけて茶褐色をしていて、頬から咽喉にかけて淡白色、全体に淡茶褐色をしている。嘴の先が橙色、大きさはホシハジロと同じくらいで、1羽だけなので目を離すとどこに行ったかすぐに見失ってしまう。

 アカハシハジロの雄は頭部が赤味がかった橙色、嘴と目が赤くて、首から胸が黒、背中は灰褐色をしている。ヨーロッパでは普通に見られるようだが、日本は飛来地から遥かに離れており、稀にしか見ることができない。しかし、琵琶湖には毎年雄1羽がやってきて、越冬しているし、この様子では、この雌もここで越冬してくれるかも知れない。

 

(2009年10月29日記) 

野鳥観察の楽しみ