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雑感(11) 2009年11月

代表取締役 田河内秀子


 先日、私が住んでいる廿日市市の団体、広島西部ロハスの会主催の『廿日市漁民の森づくり―どんぐり大作戦―』に参加した。二〇〇六年に始まったこの活動は今年四年目を迎え、参加者も増えてきているそうだ。知り合いの永本建設の社長さんがこの会の代表者ということで、参加するきっかけをいただいたのだが、娘と孫と一緒に参加してみると、世話人側にも参加者側にも知った顔が・・・。
 実はこの春、我が家から歩いていける海岸(鰆浜)で貝堀りをしたのだが、死んだ貝殻ばかりでほとんどアサリがいなかった。昔私が子どもの頃は、学校から帰ると近くの海岸で貝堀りをし、砂を吐かせたバケツ一杯のアサリを、母が佃煮にしていたのを思い出す。その海岸は今や高層ビルの下だ。しかし、今幸いにして、歩いていける海岸がすぐ近くにあるのに、貝がいない浜は本当に寂しい。
 この浜を、この海を、アサリや牡蠣や小魚たちがザックザック取れるような豊かな海に戻すには、戻そうとする強い意志と、たくさんの人の努力と、多分長い長い時間が必要なのだろう。
 豊かな海は、海に流れ込む川、川の水の源である森が豊かでないといけないと、全国各地でいろいろな活動が盛んになっている。こんな活動に参加することによって、より身近に自然や環境を考えることができる。
 この度この『廿日市漁民の森づくり―どんぐり大作戦―』で、孫と一緒に四本の苗木を植えたのだが、是非来年も参加して、今年植えた木が大きくなる様を見てみたい。

雑感

身近な野鳥 「迷鳥アカハシハジロ」 2009年11月

野鳥観察の楽しみ(八十六)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
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写真はアカハシハジロ雌(‘09.10.28.山口県山口市)〔Nikon D300, Nikkor ED,AF-S 600mm,1:4DⅡ,1/1600秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕

 

 アカハシハジロが山口県にやって来たとの情報が入った。山口県でも初認らしく、勿論、広島県では観察されたと言う報告を聞いたことがない。急いで行ってみる事にしたのが10月28日。10月23日に確認されたそうなので、まだ居てくれればよいがと思いながら早朝から車を走らせた。

 きらら浜自然観察公園に9時35分には到着したが、淡水池には既にバードウオッチャー数組が訪れており、盛んにカメラのシャッター音をさせていた。アカハシハジロはホシハジロの群れの中に居り、水中に首を突っ込み、水草のようなものを食べている。集団はやはり、こちらを気にかけているようで50m以上は離れている。

 このアカハシハジロは雌で、ミコアイサの雌に良く似ている。頭から背中にかけて茶褐色をしていて、頬から咽喉にかけて淡白色、全体に淡茶褐色をしている。嘴の先が橙色、大きさはホシハジロと同じくらいで、1羽だけなので目を離すとどこに行ったかすぐに見失ってしまう。

 アカハシハジロの雄は頭部が赤味がかった橙色、嘴と目が赤くて、首から胸が黒、背中は灰褐色をしている。ヨーロッパでは普通に見られるようだが、日本は飛来地から遥かに離れており、稀にしか見ることができない。しかし、琵琶湖には毎年雄1羽がやってきて、越冬しているし、この様子では、この雌もここで越冬してくれるかも知れない。

 

(2009年10月29日記) 

野鳥観察の楽しみ

動的平衡 2009年11月

縄文塾塾長 中村 忠之

縄文塾  

福岡伸一著  木楽舎

 分子生物学者でありながら、前著“ 生物と無生物の間 ”が60万部超という大ヒットしたのは、その内容に加えて、日本の学者には珍しく類い稀な筆力を持っているからで、前著以上に哲学的で難解なタイトルにかかわらず、09年2月の発売からわずか2ヶ月ほどで7万部を超えたと言われる。

 日本が先の大戦に参戦する頃、ユダヤ人科学者ルドルフ・シェーンハイマーはドイツからアメリカへ亡命、ニューヨークのコロンビア大学で、マウスにアイソトープで標識を付けたアミノ酸を与える実験を行なったところ、3日以内に半数以上が体内の筋肉・肝臓・血液などに認められ、しかも体重は増えなかった、という研究結果を得た。
 そこで彼は、我々の身体そして生命は、日々変わりゆく身体組織の流れの中で、辛うじて一定の状態を保っている特異な有り様、すなわち「動的平衡(Dynamic equiibrium)」だと定義づけた。当然本著のタイトルはそこから来ている。
 著者は、「(シェーンハイマーの実験結果は)デカルト的な機械論的生命観に対して、還元論的な分子レベルの解像度を維持しながらも、コペルニクス的変換をもたらした、20世紀最大の科学的発見だった」としている。
 ただシェーンハイマーにとって不運だったことは、当時同じニューヨークの、ロックフェラー大学にいたオズワルド・エイブリーによって、遺伝物質である「核酸」が発見され、それが複製メカニズムを持つ「二重螺旋」を持つことがわかり、一挙に分子生物学時代の幕が切って落ちされることになったことである。 
 その結果、偉大な業績にもかかわらずシェーンハイマーの名前と業績は、歴史の澱(おり)に沈むことになった。
 ご存じのように、それ以後分子生物学の世界では、シェーンハイマーのいわばアナログ・ワールドは打ち捨てられ、以降遺伝子=DNA・RNAの解析から、ゲノム解明・遺伝子操作という、ディジタル・ワールドという還元論者が跋扈する時代となっていくのだ。
 本著の伏流として全巻に流れる思想は、生命ですら全て物質とみなす最近の分子生物学の趨勢、たとえばクローン・遺伝子操作・生体間臓器移植・ES胚細胞・iPS細胞(人工多機能性幹細胞)などなどへの、行き過ぎに関する警告であり、「生命もすべて物質である」という思想、また細分化が行き着く還元主義的発想の危険性である。
 脳内の記憶を司る器官内で、記憶関連物質として認められるのは「ペプチド」というタンパク質だが、本著では、かつてマウスの記憶中枢に蓄積されている「ペプチド」を抽出して別のマウスに注入して失敗した例を挙げる。
 ここで再登場するのが、上述シェーンハイマーの実験である。すなわち、食品から体内に移行したタンパク質は、ごくわずかの時間で消えてしまい、すべては新しく取り込まれたタンパク質と交代し、わずか3ヶ月ほどで体内の細胞はすべて新品になってしまうと言う事実である。
 このことは「生きる」あるいは「記憶」という働きは、決してタンパク質あるいはアミノ酸という物質だけではない事を示している。すなわち、わずかな期間に過去の物質と入れ替わった際に受け継いだ「生命」「記憶」などは、すぐさま次の物質に受け渡されることになる。
 そうしたわずかな期間の持つ「揺らぎ」の中にこそ、「生命」や「記憶」が存在する、というのが題名の由来なのである。
 当然のことながら、物質で構成され、そのわずかな電気パルスによって行なわれる生体反応は、いくら分子レベルにまで細分化し還元化しても、決して再現できないのは、そうした生命体構成物質が、たえず移り変わり、移動し、微妙に揺らぎ続けているからだということなのだ。
 著者はいろんな研究を元に、(例えば)100gのタンパク質を摂取し、20g排泄したら、80g消化されたかと問う。答えはノーである。これを「ペニー・ガム」と呼ぶそうだが、その心は、「自動販売機に1ペニーのコインを入れてガムが出た」ことと同じたと説く。
 なぜなら生体は、別の形で(膵臓という器官で)、食事で得たとは別に、毎日常に100gに相当するタンパク質を造り続けているのだという。
 その事実の裏返しとして、最近サプリで膝の軟骨にいいとして、コラーゲン含有製剤があるが、本来コラーゲンは吸収されにくいアミノ酸で、消化されなかった残滓はすぐに排泄されてしまい、一方消化されたものは血液によって全身に運ばれ、その時点で身体が必要としている部分で使用されるというのが正解らしい。
とすれば「看板に偽りあり」であって、「個人差があります」などと小さく添え書きしてもいわば詐欺行為ではないか。
 著者はまた、食物(その中に含まれるタンパク質=アミノ酸)によって動物の身体が成り立っているという事実から、タンパク質の摂取にしても、それが毎日の三度の食事に配分されないと、時間的に飢餓状態を招くと指摘する。
 これは昨今母親の怠慢によって、幼児から学生など若い世代、それにダイエット目的の女性など、朝食抜きという傾向が強いことへの大きな警告でもある。
 その一環としてだが、フール・フーズ(全タンパク質をバランス良く含んだ食品)として、鶏卵を挙げていることも、(経歴柄)うれしい限りである。
 また「人間は考える管である」として、もともとの先祖が、腸管主体のミミズとかナメクジウオなど腔腸類だったのだから、「すべて脳で考える」という発想は行き過ぎであって、脳以外の腸を主体とする脳以外の器官の作用を無視する風潮に釘を刺すことも忘れていない。
 その柔軟な発想と共に、日本の科学者には珍しい際だったストーリーテリング能力を認めざるを得ない。目からウロコを沢山落としてくれる好著として、一読をお勧めする。

感銘の一冊

葛飾ブランド 葛飾町工場物語 2009年11月

発行:葛飾区/東京商工会議所 葛飾支部 

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 東京都葛飾区は、町工場集積している場所であり、地域の技術のすばらしさを紹介していこうと設けられたのが「葛飾ブランド」。本書は、その中で選りすぐられた10社を親しみやすい漫画で紹介したものです。メッキ加工、極薄ゴムシート、ツインメガホン、ペンクリップ、メガネフレーム、セルロイド雑貨、ケーブルをまとめる器具、美術館の展示ケース、六角ナット。様々な物が、葛飾の町工場から生み出されていることがわかります。JGASの記事でも紹介した布地への染色の会社も「葛飾ブランド」です。当社が所在している舟入にも結構工場があります。本書に刺激され、「舟入ブランド」というものがほしいなと思いました。 

(哉)

今月の気になる本

ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢 2009年11月

【監督・脚本・原作】ニック・パーク

 W&G最新作はシリーズ初の殺人事件。連続殺人鬼の次の標的は、西ワラビー通りでパン屋を営むウォレスのようです。迫り来る危機に気付かないで相変わらず目をハートにしているウォレスに、グルミットは気が気ではありません。彼は相棒を守ることができるのでしょうか。そしてこれもシリーズ初、グルミットの初恋の行方は・・・?
 新作の公開は、これまでのテレビシリーズの作品と同時上映になっています。技術の進歩で登場人(犬)物のお肌はつやつやになっていますが、随所にパロディなどの小技を散りばめた楽しい物語の精神は変わることはありません。この最強のコンビはこれからも素敵な冒険を繰り広げてくれることでしょう。ひとつ願うとすれば、自作は死人の出ないミステリーであったらいいなと思います。W&Gにはハッピーな大事件で活躍してほしいですから。(nao)

キネマ見ましょか

社員のひとこと 2009年11月

会社の周りには猫がたくさんいますが、なかなかさわらせてくれず残念です。 (K)

東京へ社内旅行に行きました。いろいろ(おもに食べ物)買いすぎて、お金が…。(山本)

東京研修があり、宿泊先がお台場♡期待していたのに時間が合わず近くにフジテレビがあったのに見学できませんでした。 (Q)

東京に行ってきました。鎌倉に行ってきました。おみくじをひきました。・・・・・末吉。(*_*) (お)

秋は美味しいものが一杯!! 太らんように運動!運動!! (伸)

今年はなぜかよく冷えるので、気をつけようと思っています。(幸)

社員旅行の自由行動は鎌倉へ。古い街並みが大好きです。次回はゆっくり歩きたいです… (モン)

♠・♥・♦を江波で見つけた。さて、♣はどこだ。(哉)

EA21の更新審査が終わって、ホッ! (北)

小学六年生の子供に身長を抜かれました。体重だけは負けないぞ? (千)

この秋の三大イベントの内、運動会と旅行が終わり、あと残すは、七五三です。 (朝)

このたび新しくタニシの一員になりました。これからがんばります。(元)

社内旅行で東京へ! お台場・鎌倉・渋谷・原宿・銀座を満喫、すっかり東京っ子です☆ (B)

浅草でどじょう鍋を食しながら一杯。電気ブランを飲んで神田の蕎麦屋で酒を飲み、銀座で一杯ひっかけて帰りました。さいたまの先生、夏に続けてありがとうございました! (高)

なんばグランド花月に初めて行った。とりはオール阪神・巨人。さすがのテンポの良さ。キングコングはまだまだ! (秀)

社員のひとこと

今月の写真 2009年10月

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【チョウトンボ】濃青紫色の羽が太陽の光を受け、虹色に輝いている。
(2009.09.02 東広島市で撮影)
東広島の野鳥と自然に親しむ会 環境カウンセラー(環境省登録) 新名 俊夫

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今月の言葉(10) 2009年10月

聞くもよし、さらに聴くがよし
─ 嫁ぐ人に贈る幸せのメッセージ─
 

            ―風彦 

 広島市安佐南区在住の友人から結婚する愛娘に、何か一筆をと所望された。半年前からの話だったが、思案したまま時が過ぎた。
 友人は「今月の言葉」の愛読者の一人で、たっての頼みだという。私自身、書家でもないし、人様にお説教をするほどの人物でもない。身の程を知っているので悩んでいた。
 結婚の日取りが決まったとの知らせで、踏ん切りをつけた。それが冒頭の言葉=メッセージ=である。これは『自戒』の言葉でもある。「聞く」と「聴く」とでは意味が違う。(国文法による他動詞、自動詞の関係は割愛する)端的に言えば、人の話を聞く態度と心の持ち方である。漫然と聞くのと、注意深く、耳を傾けることでもある。英語で表現するとわかりやすいだろう。
 「聞く」は Hear、「聴く」はListen to である。
 「聞き上手・話し上手」(著者・扇谷正造)の本に「聞き手は心を空にして、相手に接しなければいけない。(中略)聞き上手とは、つまり『注意して聞く』=『聴く』ということ」とある。
 その友人は、浄土真宗の信者だけに私の言葉への反応は速かった。
「お寺のご住職が説教中、よくおっしゃる、ご聴聞ということですね」
 日常生活の中で、「聞く」=「聴く」の上手下手によって社会生活でのコミュニケーションも円滑にできる。とくに新家庭を営む夫婦の幸せの基盤にもなる。
 主人の話を「聞く」=「聴く」ことで、相手を理解できるし、また相手も妻の話を「聞く」=「聴く」ことで理解しあうことになる。
 「聴く」という技術、あるいは姿勢を身につけたら、その上手下手いかんは、聞き手にとって、はかりがたい得失となる(扇谷正造)という。
 グローバル的に見るならば、民族への理解を深め、国家間の融和につながる。そこに、『武力なき外交』から『地球平和』への道が生まれる。夢だろうか―。
 『聴く』をもじって、菊の駄句をひねった。季節は十月。中秋である。
 ―小菊よし大輪づくりの知恵の輪
 菊の花言葉は、高潔とも愛とも。人生、貧しくとも「聞く」=「聴く」=心を持ちたいもの。

(風彦)

今月の言葉

雑感(10) 2009年10月

代表取締役 田河内秀子


 会社から万歩計を支給されて約二ヶ月。この万歩計は十五日分の記録が残るので十五日間どれだけ歩いたか一目瞭然ですぐわかる優れものだ。見てみるとひどい日には一日つけていて五〇〇歩以下の日がある。一日デスクワークの日がそうだ。普通は二〇〇〇歩前後。まさかこれほど歩いていないとは思わなかった。
 厚生労働省の「平成十九年国民健康・栄養調査の概要」によると、成人女性の「健康日本21」の目標値八三〇〇歩以上を歩いている人は全体の二七%、平均歩数は六二六七歩とある。つまり私は平均女性の三分の一しか歩いていないことになる。ちなみに男性の目標値は九二〇〇歩、それ以上歩いている人は二八・七%、平均は七三二一歩。
 医学博士石原結實氏の著書「筋力をつけると病気は防げる」の中で、人間は動物、つまり動くもの。動くことによって体の機能が正常に保たれているのだから、動かないとあちこちに支障が出てくる。まず筋力の低下。筋力が低下すると歩くとすぐ疲れ、ますます動かなくなる。すると益々筋肉が少なくなり体熱を作り出す力も弱くなり、体温が下がってくる。体温が一度下がると免疫力は三〇%以上低下し、ガン、感染症、免疫の病気などあらゆる病気の下地をつくることになる。又血液内の脂肪や糖分が燃焼できずに残存し、高脂血症や糖尿病が発生、それから引き起こされる動脈硬化、心筋梗塞・脳梗塞などの血栓症にかかりやすくなる。さらに筋肉・筋力の低下は骨や関節にも負担を与え骨粗しょう症や腰痛、関節痛などの病気を引き起こす。と、このように言われている。運動不足を軽く見ていると、大変な事になるというわけだ。
 はっきり言って私は非常にヤバイ状況にあると言えます。さて対策は…?

雑感

身近な野鳥 「動きの速いトウネン」 2009年10月

野鳥観察の楽しみ(八十五)

東広島の野鳥と自然に親しむ会
環境カウンセラー(環境省登録)
新 名 俊 夫
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写真はトウネン幼鳥(‘09.9.28.岡山県玉島市)〔Nikon D300, Nikkor ED,
AF-S,600mm,1:4DⅡ,1/250秒,f/6.3,ISO400,トリミング〕

 

 トウネンは動き回るのが速く、カメラの画面になかなか納まらない。これ程近くに来てくれるとは有り難迷惑だ。今まで内陸部ではこのような経験はなかった。しかし、南岩国でもそうであったが、ここ岡山県の玉島でもうれしい悲鳴を上げた(写真)。また、トウネンはついばむ速度も速く、頭を上げ一息入れる僅かな瞬間にシャッターを切らなければならない。そのタイミングに苦労した。

 小型シギ類はこんなに早く啄み、何を食べているのかは長年の謎であったが、桑江さんらによるヒメハマシギを対象とした最近の研究で、彼らは干潟の泥の表面にできたヌルヌルの膜(バイオフィルム:微生物膜)を餌としていて、しかも、1日に必要な熱量の約50%を摂取していることが明らかになった。

 トウネンはシギ・チドリの中でも最も小さく見え、姿形がよく似ているハマシギより体がやや小さい。嘴の色はハマシギ同様に黒いが、ハマシギより短い。ハマシギの夏羽は腹が黒くなるが、トウネンの腹は白いままである。 両種とも高速で「つつき行動」をし、群れで行動するところもよく似ている。

 トウネンはハマシギ同様、春と秋の渡りの時期に旅鳥として観察される。昨日、ヘラシギが玉島に来ているとの情報を得て急行し、彼の出てくるのを一日中待ったが、一度のみ、頭だけこちらに向けた上半身が見えただけだった。その間、足元まで近づくトウネンを充分に観察することができた。

(2009年9月29日記) 

野鳥観察の楽しみ

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